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外装工事の種類は?屋根工事や外壁工事などについて解説!

外装工事と一言でいっても、屋根工事や外壁工事、屋上やバルコニーの防水工事といった種類があります。屋根や外壁は建物を雨水や紫外線から守る役割を担っています。外装工事の種類について、屋根工事や外壁工事を中心に外装材の特徴を踏まえながら解説していきます。

外装工事の種類とは?

外装工事には、屋根工事と外壁工事、雨樋工事、屋上工事といった種類があります。外装工事は、建物の周囲に足場を設置する工事が中心です。そのため、屋根塗装工事と外壁塗装工事をまとめて行ったり、屋根工事あるいは外壁工事と合わせて雨樋工事を実施したりすると、工事費用を抑えられます。

屋根工事の種類

屋根工事は新築時の屋根葺き工事のほか、リフォームでは屋根材の種類や状態に合わせて、屋根葺き替え工事や屋根重ね葺き工事、屋根塗装工事や漆喰補修工事、棟板金交換工事を行います。

屋根葺き工事・屋根葺き替え工事

新築工事の屋根葺き工事は、下地材の野地板に防水シートを張り、日本瓦やスレート、金属系のガルバリウム鋼板などの屋根材を屋根に敷き込んで固定する工事をいいます。

リフォーム工事の屋根葺き替え工事は屋根材や下地材を撤去して、新たな屋根材に葺き替える工事です。棟板金を外して屋根材を剥がした後、防水シートや野地板も剥がします。そして、新しい野地板を取り付けて、防水シートを敷いた後、屋根材を取り付けて棟板金を設置します。屋根葺き替え工事を行うのは築20年以上の住宅が中心です。

屋根重ね葺き工事

屋根重ね葺き工事はカバー工法ともいわれるもので、既存の屋根材を剥がさずに上から新しい屋根材を取り付けます。屋根重ね葺き工事は、下地の野地板や防水シートが傷んでいない場合のみ、施工が可能です。また、瓦屋根の場合、屋根重ね葺き工事を行うことは難しいです。屋根重ね葺き工事には廃材が出ず、ホコリが出にくいことや、顧客にとっては工事費用を抑えられるいうメリットがあります。ただし、屋根の重量が重くなり、耐震性の面では不利になります。そこで、重ね葺きでは軽量の金属屋根を用いることが多いです。

屋根重ね葺き工事は屋根を洗浄した後、棟板金などの付属物のみを外して、防水シートを貼り、新しい屋根材や棟板金を取り付ける方法が一般的です。新たに既存の屋根材の上に野地板を設置した後、防水シートと屋根材などを取り付ける方法がとられることもあります。

屋根塗装工事

屋根材や下地材自体はさほど傷んでなく、屋根材の塗膜が劣化している場合は、塗装工事を行うという選択肢もあります。塗り替えが必要になる屋根材は、セメント瓦やスレート、金属系の屋根であり、日本瓦は塗装工事は不要です。屋根塗装に使用する塗料は価格と耐用年数が比例する傾向があり、安い方からアクリル塗料、ウレタン塗料、シリコン塗料、フッ素塗料となります。最近では費用と耐用年数のバランスがよいシリコン塗料を用いることが一般的です。

屋根塗装工事は、高圧洗浄を行った後下地処理し、養生を行い、下塗り、中塗り、上塗りを行うのが基本的な流れです。スレート屋根の場合は、屋根材の重ね目の隙間から雨水が抜けていく構造になっているため、重ね目の隙間が塗膜で覆われてしまうと、屋根の内部に雨水が侵入して雨漏りが起こる原因になってしまいます。そのため、スレート屋根の塗装工事では、下塗り後にタスペーサーを差し込んでおくか、重ね目の塗膜をカッターで切る縁切りと呼ばれる作業が必要です。

漆喰補修工事

昔ながらの日本瓦を用いた屋根は、棟といわれる頂上の水平な部分ののし瓦や棟瓦が、土台の葺き土の上に漆喰を塗って固定されています。経年劣化によって漆喰が剥がれたり、のし瓦や丸瓦がずれてしまったりした場合には、漆喰の補修工事が必要です。

漆喰の補修工事には、漆喰詰め直し工事と棟瓦取り直し工事の2種類があり、棟や漆喰の状態によって適切な工事を実施します。漆喰詰め直し工事は、漆喰の剥がれが軽度の場合に選択する工事です。古くなった漆喰を取り除いて、新しい漆喰を詰めていきます。棟瓦取り直し工事は漆喰の剥がれが大きく、瓦が崩れてしまっている場合に行う工事。葺き土を撤去した後、新しいのし瓦と土を設置し、漆喰と銅線で瓦に固定し、棟瓦を載せて固定します。そして、鬼瓦を漆喰で固定します。最近は葺き土を使わず、漆喰のみを用いることも多いです。

棟板金交換工事

スレートや金属系の屋根の棟部分は金属製で棟板金と呼ばれています。棟板金交換工事は、経年劣化によって棟板金を固定しているねじが浮いたり、棟板金自体が浮いてたり、外れたりしまったりしているときに交換を行うものです。棟板金を撤去した後、下地材の貫板も傷んでいる場合は交換します。最近は水が浸透しにくい樹脂製の貫板と腐食やサビに強いガルバリウム鋼板の棟板金を使用するケースが多いです。

外壁の種類と工事

外壁の施工方法は乾式と湿式に分類され、昨今では乾式が一般的となっています。木造住宅の外壁の種類は、乾式はサイディング張りやALC、湿式にはモルタル壁(塗り壁)があります。タイル壁は以前はモルタルによる湿式工法でしたが、最近では乾式工法が広まって来ました。外壁の種類による特徴やメンテナンス工事について解説していきます。

モルタル壁(塗り壁)

モルタル壁(塗り壁)の特徴

モルタル壁はラス下地材やラス網による下地の上にモルタルを塗った後、塗装などで仕上げた壁です。塗装によるスタッコ仕上げやリシン仕上げ、吹付タイル、ローラー仕上げのほか、ジョリパットなどによる左官仕上げが施されることもあります。1990年代以前は日本の住宅の外壁はモルタル壁が主流でした。

モルタル壁(塗り壁)のメンテナンス工事

モルタル壁の塗り替えは塗料の種類にもよりますが、10年~15年ごとに実施します。チョーキングや塗膜の膨れ、幅0.3㎜以下深さ4㎜以下のひび割れであるヘアークラック、幅0.3㎜以上深さ4㎜以上のひび割れがある場合は塗装を行うべきタイミングです。塗膜が膨らんだり、剥がれたりしている場合はケレン用のヘラなどで除去し、下地を調整する作業が必要です。また、クラックは断面をU字にカットし、コーキングを充填した後、防水モルタルを塗布します。通常の塗り替えは、高圧洗浄をした後、下地の調整を行い、下塗り、中塗り、上塗りという流れです。

最近では、モルタル壁の上にサイディングを張るカバー工法によって、サイディング張りにリフォームするケースもあります。

サイディング張り

サイディング張りの特徴

サイディングとは、建物の外壁に張る一定のサイズに成形された仕上げ材をいいます。サイディングには、窯業系サイディングや金属系サイディング、木質系サイディング、樹脂系サイディングがあります。昨今の新築住宅の外壁材で多くを占めているのは、窯業系サイディングです。リフォーム工事でも、モルタル壁から窯業系サイディングなどのサイディングへの張り替えが行われることが多いです。

窯業系サイディングは、セメントに繊維質などを混ぜて作ったもの。タイル調や石調、レンガ調、木目調など、柄やカラーのバリエーションが多いのも特徴です。金属系サイディングは、ガルバリウム鋼板やアルミなどの金属に断熱効果のある裏面材や芯材を貼ったボードです。金属系サイディングはシャープでモダンな印象になります。木質系サイディングは天然の木の表面を処理して、塗装をしたもの。自然の木ならではの風合いのよさがあります。樹脂系サイディングは塩化ビニル樹脂製で、日本ではあまり浸透していませんが、アメリカやヨーロッパでは一般的な外装材です。木質系サイディングや樹脂系サイディングは、防火地域や準防火地域では防火認定を受けたものしか使用できないため、注意が必要です。

サイディング張りのメンテナンス工事

サイディング張りのうち、窯業系サイディングと金属系サイディングは継ぎ目にコーキングを使用しているため、5~10年ごとにコーキングの補修を行います。使用する塗料にもよりますが、表面に白い粉がつく、チョーキング現象が起きていると表面の塗膜が劣化して、防水性能が低下しています。そのため、木質系サイディングは5~8年ごと、窯業系サイディングは8年~12年ごと、金属系サイディングは10~15年ごとに塗装が必要です。また、反りや浮きが生じた場合には張り替えを行います。サイディングの張り替えには、既存のサイディングの上から重ね張りする方法と、既存のサイディングを剥がして張り替える方法があります。

ALC

ALCの特徴

ALCとは、軽量気泡コンクリートのこと。通常のコンクリートの4分の1程度と軽量で、気泡が空気層をつくるため、断熱性に優れているのが特徴です。また、ALCは耐用年数が50年と耐久性が高く、耐火性にも優れています。ただし、ALCは外壁材の中でも高価です。

ALCのメンテナンス工事

ALCも継ぎ目にコーキングを使用しているため、5~10年ごとにコーキングの補修が必要です。また、ALCはセメントを主成分としているため、塗膜が劣化すると水を吸収しやすいため、10年ごとに塗装を行います。

タイル壁

タイル壁の特徴

タイル壁の施工方法には湿式工法と乾式工法があります。湿式工法は木造住宅の場合、モルタルを下地にしてタイルを貼ります。乾式工法はタイル下地用のサイディングにタイルを引っかけたり、接着剤で貼ったりする工法です。タイル壁は耐久性が高く、高級感があります。

タイル壁のメンテナンス工事

タイル壁は洗浄を行う程度のメンテナンスで済みます。ただし、施工不良によってタイルの浮きや剥がれが見られた場合は補修が必要です。また目地材が劣化した場合には目地を打ち直す必要があります。地震に見舞われた場合は、下地にひび割れが生じている可能性があるため、注意が必要です。

雨樋工事とは

雨樋工事は、新築時には雨樋設置工事を行います。雨樋は経年劣化によって、ゴミがたまって排水不良となったり、積雪によって開いてしまったりするなどして、割れや部品の欠損などが起こります。そのため、リフォーム工事では雨樋の状態によって、雨樋交換工事や部分交換工事、塗装工事を実施します。

雨樋設置工事・雨樋交換工事

住宅の新築時の雨樋設置工事では、軒先に軒樋や集水マスを設置し、集水マスに集まった水を通す竪樋を外壁に設置し、排水管に接続します。リフォーム工事では、雨樋の破損箇所や劣化箇所が多い場合、あるいは雨樋が全体的に傾いている場合は雨樋の交換工事を行います。

雨樋部分交換工事

雨樋の一部が破損している場合は欠損している場合は、部分的に交換します。また、雨樋が一部傾いている場合は、当該箇所の雨樋と支持金具の交換が必要です。支持金具が一部外れていたり、曲がったりしている場合は支持金具を交換します。

雨樋塗装工事

雨樋は経年劣化によって色あせてきてしまうため、主に美観を目的に塗装工事を施すことがあります。また、雨樋を塗装することで劣化を遅らせる効果もあります。雨樋だけを塗装すると工事費用が割高になるため、屋根や外壁の塗装と合わせて行うことが一般的です。

防水工事の種類

平らな陸屋根や屋上、バルコニー、ベランダは雨水の侵入を防ぐため、防水工事が必要です。防水工事の種類を紹介するとともに、特徴や使用される場所、耐用年数などを紹介します。

ウレタン防水

ウレタン防水はポリイソシアネートやポリオールなどを攪拌した液状の材料を塗って施工するため、複雑な形状の場所でも施工しやすいのが特徴。均一な厚みになりにくい、亀裂が入りやすいことが難点ですが、重ね塗りをすることで強度を高められます。別の素材による防水層があっても、上から施工が可能で、短時間で施工できることかも、改修工事にも用いられることが多いです。ウレタン防水はビルやマンション、アパート、住宅の屋上、ベランダ、屋根で用いられ、防水工事の中でも一般的な工事です。ウレタン防水の耐用年数は10~12年となっています。

塩ビシート防水

塩ビシートを下地に接着剤などで貼り付ける方法で、シートを熱風で溶かして繋ぎ合わせることができるため、複雑な形状にも対応できます。シート防水は薄いため、損傷しやすいというデメリットはありますが、価格を抑えられるのが特徴です。シート防水はビルやマンション、アパート、住宅の屋上に向いています。シート防水の耐用年数は12~15年程度です。

FRP防水

FRP防水はガラス繊維強化プラスチックが用いられ、軽量で耐久性や耐候性に優れ、重歩行や車両の通行にも向いているのが特徴です。また、様々な形状の場所に施工が可能で、継ぎ目がない美しい仕上がりになります。FRP防水は、ビルやマンション、アパート、住宅の屋上やベランダで用いられています。FRP防水の耐用年数は10~15年で程度です。

アスファルト防水

アスファルト防水は、アスファルトを含ませてコーディングした合成繊維不織布のルーフィングを重ねて施工していきます。アスファルト防水は防水層が厚く、耐用年数が10~20年と長いのが特徴です。ただし、重量があるため木造住宅には不向きで、主にビルやマンションの屋上で用いられています。

一定規模以上の外装工事を請け負うには建設業の許可が必要

一定規模以上の外装工事を請け負う場合には、建設業の許可が必要になります。請負金額が500万円以上の工事を請け負う場合には、一般建設業の許可が必要とされていることによるものです。ただし、建築一式工事の場合は請負代金の額が1,500万円未満あるいは、延べ面積150㎡未満の木造住宅の工事であれば、建設業の許可がなくても請け負うことが可能です。また、発注者から直接元請けとして請け負った場合、4,000万円以上(建築工事業は6,000万円以上)の下請け工事契約を結ぶ場合、特定建設業の許可が必要になります。

建設業の許可は、総合的な企画や指導、調整のもとに請け負う一式工事が、土木一式工事と建築一式工事の2種類あり、専門工事が27種類と合わせて29業種に分かれています。営業する業種ごとに許可を取得することが必要です。外装工事に該当するものを挙げていくと、瓦やスレート、金属薄板などの屋根を葺く工事は「屋根工事」になり、板金屋根工事も含まれます。外壁にタイルやサイディング、ALCを張る工事は「タイル・れんが・ブロック工事」、外壁へのカラー鉄板を張付ける工事は「板金工事」です。このほかに、「塗装工事」や「防水工事」が挙げられます。

外装工事に関する技能検定・技能士資格

外装工事に携わるために、技能士は必須とされる資格ではありません。しかし、技能士の資格を持っていることで、スキルレベルを客観的に証明する手段とすることができることなどから、多くの建設業者で取得を推奨しています。また、職種や級、実務経験によっては、該当する業種の建築業の許可を得ている事業者で必要とされる、専任技術者や主任技術者になることが可能です。

そもそも技能検定とは

技能検定とは、業務に必要なスキルの取得レベルを評価するもので、国家検定に位置付けられています。職種ごとに試験が実施され、130職種もの技能検定が実施されています。技能検定には1~3級のほか、職種によっては親方など管理者向けの特級があり、単一級とする職種もあります。また、多くの職種は作業に細分化されています。技能検定に合格すると、たとえば、「2級塗装技能士」といった形で「○級○○技能士」と名乗ることが可能です。

技能検定試験には前期試験と後期試験があり、実施される職種や作業が異なります。

技能検定の受検資格は?

技能検定は当該職種の実務経験がある人に向けた検定試験です。3級は具体的な年数は定められていませんが、2級は2年、1級は7年の実務経験が必要です。ただし、学歴や下位級への合格による緩和要件があります。2級は3級に合格すると受検が可能であり、1級は3級合格後4年、2級合格後2年で受検可能です。また、特級が受検できるのは1級合格後5年の実務経験がある人に限られています。

外装工事に関わる技能士の種類

技能検定で設けられている職種のうち、外装工事に関わるものを挙げていきます。

【塗装技能士】…塗装する物の種類や目的によって作業が分かれています。外装の塗装工事は、主に「建築塗装作業」が該当します。
【建築板金技能士】…屋根や外壁の板金加工は、「内外装板金作業」に該当します。
【かわらぶき技能士】…屋根の瓦葺き作業を行う職種。
【左官技能士】…しっくいやモルタル、合成樹脂系などの塗り壁を仕上げる職種。
【エーエルシーパネル施工技能士】…ビルやマンションなどの外壁にALC(軽量気泡コンクリート)パネルを施工。
【タイル張り技能士】…内外装のタイル張りを行う職種。
【樹脂接着剤注入施工技能士】…外壁のモルタルやタイルに浮きやひび割れが生じた箇所に樹脂を注入する補修作業です。
【防水施工技能士】…アスファルト防水工事作業やウレタンゴム系塗膜防水工事作業、アクリルゴム系塗膜防水工事作業、合成ゴム系シート防水工事作業、塩化ビニル系シート防水工事作業、セメント系防水工事作業、シーリング防水工事作業など、防水材によって作業が分類されています。

技能検定の試験とは?

技能検定は実技試験と学科試験が実施され、両方に合格することが必要です。実技試験は「製作等作業試験」と「判断等試験・計画立案等作業試験」があり、いずれか片方を実施する職種と、両方を実施する職種があります。実技試験も学科試験も100点満点で、実技試験は60点以上、学科試験は65点以上で合格となります。

たとえば、2019年前期の塗装技能士2級の建築塗装作業では、実技試験は製作等作業試験で3つの課題が出されました。「ラワン合板に合成樹脂エマルション系複層塗材塗装をする」と「ラワン合板に、刷毛によるつや有の合成樹脂エマルションペイントの2回塗り塗装と、パテ処理を含むローラーブラシによる合成樹脂エマルションペイント塗装」、「吹付け塗装によるスプレーパターン作成」です。試験時間が決められているため、時間内に手際よく進めていくことも求められます。

外装工事に関するそのほかの資格

外装工事には関連団体が実施する様々な民間の認定資格もありますが、認知度や信頼性は様々です。ここでは、技能士以外に外装工事に関わる公的な資格を取り上げていきます。

足場の組立て等作業主任者

外壁工事や屋根工事では足場の設置が欠かせません。足場の組立て作業主任者は、つり足場と張出し足場、高さが5メートル以上の足場の組立てや解体、変更の作業を行うときの作業主任者として、労働者を指揮することができる資格です。労働衛生法施行令で、事業主は足場の組立て等作業主任者技能講習の修了者を作業主任者に専任することが義務付けられています。

足場の組立て等作業主任者技能講習の受講には受講資格があり、21歳以上で、足場組立て作業などの実務経験が3年以上あることが条件です。年齢が21歳以上という条件は、足場組立て作業は労働基準規則で18歳未満の人は従事できないことが定められているため、21歳以上でなければ3年以上の実務経験を有している人がいないことによります。また、20歳以上で、高校や高等専門学校、大学で、土木や建築、造船に関する学科を卒業している人の場合は、実務経験は2年以上で受講資格を満たせます。

足場の組立て等作業主任者技能講習は2日間にわたって実施され、学科講習が13時間であり、実技講習はありません。科目は「作業の方法に関する知識」7時間、「工事用設備、機械、器具、作業環境等に関する知識」3時間、「作業者に対する教育等に関する知識」1.5時間、「関係法令」です。講習の終了後に学科試験が行われ、合格すると修了証の交付を受けられます。

有機溶剤作業主任者

有機溶剤作業主任者は外装工事では主に塗装工事に必要な資格です。屋内作業場やタンク、船倉などで、有機溶剤の製造を行う事業者や取り扱う事業者は、有機溶剤作業主任者技能講習の修了者から、有機溶剤作業主任者を選任することが義務付けられています。

有機溶剤作業主任者技能講習には特に受講資格は設けられていません。学科講習が2日間にわたって行われます。科目は「健康障害及びその予防措置に関する知識」4時間、「保護具に関する知識」2時間、「作業環境の改善方法に関する知識」4時間、「関係法令」2時間です。講習の修了後に実施される修了試験に合格すると、修了証が交付されますが、難易度は高くないとされています。

建築施工管理技士

建築施工管理技士は建築工事の現場で施工管理を担う国家資格です。1級施工管理技士は建築工事業のほか、幅広い業種で一般建設業の主任技術者や専任技術者、特定建設業の監理技術者になれる資格です。2級施工管理技士は主任技術者や専任技術者になれる資格で、建築と躯体、仕上げに分かれます。外装工事では、タイル・レンガ・ブロック工事は躯体と仕上げ、屋根工事とタイル・れんが・ブロック工事、板金工事、塗装工事、防水工事は仕上げに該当します。

建築施工管理技士の試験を受験するには実務経験が必要であり、学歴によって異なります。1級建築施工管理技士の場合、大卒を例に挙げると、建築関係の指定学科を卒業した場合は3年以上、指定学科以外の場合は4年6ヶ月以上の実務経験が必要です。2級施工管理技士は、高卒で指定学科を卒業した場合3年以上、指定学科以外で4年6ヶ月以上となっています。短卒や専門学校卒は指定学科は2年以上、指定学科以外は3年以上、大卒は指定学科は1年以上、指定学科以外は1年6ヶ月以上です。

建築施工管理技士の試験は学科試験と実地試験が行われます。

まとめ

外装工事には様々な種類があり、一定規模以上の工事を請け負うには建設業の許可が必要です。建設業の許可を必要としない規模の工事であっても、建設業の許可を取得していると、顧客からの信用を得られやすくなります。また、職人としてステップアップを図っていくには、技能士の資格取得が推奨されています。

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