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靴からまたイヤ〜な臭いが!カンタン・シンプルな7つの“足臭”対策を始めてみませんか!

現場で作業中に急に呼び出しがかかり、事務所の応接室で業者と打ち合わせをすることに……。慌てて靴を脱いだら、われながら顔をしかめる強烈な臭いが!

新幹線の隣席に途中駅から乗車してきた人が、靴を脱いでリラックスモードに。そのとたん、なんともいえない異臭が漂ってきた!

このように、その場から逃げ出すこともできず我慢するしかない“足臭”に困った経験をもつ人も多いことでしょう。さらに最近では、“足臭”は男性だけの話ではなく、通気性の悪いブーツや内側がボア仕様の靴を着用する女性にも増えているそうです。そのせいかSNSやネットでは「女子の足は男子の5倍臭い」といった話や、「足が臭い人は真面目で完璧主義」という根拠のない説が話題になったりもしています。

もちろん、足が臭いからといって性格や性別を変えるのは無理な話。“足臭”に心あたりがある人は、“足臭”が発生するメカニズムを理解したうえで、今日から始められるカンタン・シンプルな7つの臭い対策にチャレンジしてみましょう!

まずは“足臭”が発生するメカニズムを理解しよう

それにしてもどうして、あのイヤ〜な臭いが発生するのでしょうか……。

まずは、そのメカニズムを理解することが大切です。下にまとめた「“足臭”が発生するメカニズム」をもとに、“足臭”が発生する原因を理解することで、どのような対策が有効かを考えていきましょう。

一日中、靴下や靴で密閉された足下は、知らず知らずのうちに高温多湿状態に!

足は一日にコップ1杯の汗をかくといわれていて、そのため靴・靴下のなかは常に高温多湿状態がキープされていることになります。そこに、かかとから剥がれ落ちた角質(垢)や汗の皮脂などが混じれば、雑菌が繁殖しやすい絶好の環境ができあがることに! ただし、汗をかくことを防止するのは難しいので、まずは雑菌の繁殖を軽減させるべく、かかとの角質除去や、洗浄不足で蓄積された皮脂量を減らすことも、“足臭”対策のひとつになります。

生活習慣の乱れも、いや〜な臭いのもとに!?

“足臭”はいくつかの物質が混じり合った臭いなのですが、なかでも酸っぱい臭いやツンと鼻につく“足臭”特有の臭いは、体内のアンモニアが原因の「疲労臭」といわれています。複数ある臭いのなかでも、この疲労臭は血液によって全身をめぐり、そのガスが皮膚からしみ出すとされているため、足まわりをしっかり洗浄しても消臭効果が限定的であることを、最初に理解しておきましょう。

要は、この酸っぱくてツンとする臭いに悩まされている人は、足やカラダを洗浄するだけでなく、ストレス・寝不足・偏食・運動不足の点から「生活習慣の乱れ」を改善することが大切。生活を改善することで、その臭いが軽減されるといわれています。

このように足臭が発生するメカニズムをひも解いていくと、臭いは単に皮膚を洗浄すればよいというわけではなく、カラダの内外から「臭いのモトを断つ」ことが重要だとわかりますね。

では早速、効果的な“足臭”対策をいくつかご紹介していきましょう。

“足臭”対策1/入浴時、足まわりをすみずみまで洗浄

足全体、かかと、指と指の間までしっかりやさしく洗浄を!

何はさておき、入浴時にしっかり石けん等で洗浄することが臭い対策のキホンとなります。

カラダから漂うイヤな臭いの代表格といえば、「加齢臭・ミドル臭」がありますが、この臭いは体内のホルモンの影響・変化によるものといわれ、耳の後ろや首元の汗腺から発せられることが多いそう。そのため枕からいやな臭いが発せられるケースが多いといわれています。こうした点から加齢臭・ミドル臭に悩まされている人は、臭いのもととなる皮脂を溜めず、皮膚を清潔に保つために入浴時に耳まわりと首まわりの念入りな洗浄が効果的とされています。

“足臭”に悩まされている人も同様に、入浴時に石けんをよく泡立てて、足の指と指の間、足裏、かかとをしっかり洗浄しましょう。さらに入浴後は、タオルで趾(あしゆび)の間まで水分を拭き取り、指と指の間が乾燥したことを確認して、靴下を履くとより効果的です。ここで、靴下にもひと工夫を。趾(あしゆび)の隙間が狭く、指と指がくっついている人は趾に湿気がこもりやすいので、5本指タイプや消臭機能素材仕様の靴下を着用するのも賢い方法でしょう。

“足臭”対策2/角質が白くて厚い人は、菌の絶好の棲家である角質除去を!

厚く硬い角質は剥がれ落ちて垢になり、菌のエサに!

角質そのものは臭わないのですが、かかと部分に白くてガサガサしている角質が認められる人は、かかとやすりなどを使って角質を削り落としましょう。厚い角質は菌の絶好の棲家になりますし、剥がれた角質は菌が大好きな垢になります。そのため角質が厚い人は、2週間〜1か月ほど時間をかけて“足臭”の発生源である角質を気長に少しずつ除去を(一度で多くの角質を削る方法は足の皮膚を傷める原因になり、一度にまとめて削ると痛みが発生するのでNGです)。さらに、角質を除去したあとはクリームなどを塗り込んで、かかとの保湿ケアも忘れずに!

靴下を定期的に断捨離することも“足臭”対策に!

また、靴下を毎日履き替えることは当たり前ですが、直接身にまとう下着や靴下を毎日洗濯機で洗浄しても、繁殖したバクテリア(バクテリアは細菌の複数形を示す言葉)が糸や繊維の中に棲息しているともいわれます。最近の研究によると、長期間肌に直接触れる下着を1年ほど使用していると(毎日洗濯機で洗っても)、その下着には1万以上のバクテリアが潜んでいることが実証されています。

これはなぜかというと、下着や靴下は常に肌に密着しているため、常に37~40℃という雑菌が繁殖しやすい温度に維持されていることによります。もちろんものを大事にすることも大切ですが、穴が空いたり、くたった(伸びた)靴下はバクテリアが繁殖していると考えて間違いないので、“足臭”に悩んでいる人ほど、防臭対策として靴下を定期的に断捨離する勇気をもちましょう。

“足臭”対策3/バクテリアを退治する「浸け置き洗い」を習慣に!

浸け置き洗いで、靴下に棲息するバクテリアを退治!

しつこい“足臭”に悩まされている人は、洗濯前に除菌洗剤を溶かした40度以上のぬるま湯に靴下を一晩浸ける「浸け置き洗い」にチャレンジしてみましょう。「浸け置き洗いなんて面倒くさい」なんて言わず、方法はカンタンなのでぜひ試してみてください。

●バクテリアを退治する浸け置き洗い

小さめのバケツや湯おけに40度ほどのぬるま湯を入れる ➡ キャップ半分ほどの除菌洗剤をぬるま湯に溶かす ➡ そこに靴下を入れて一晩 or 一日浸す

浸け置きした靴下は、次の日に他の衣類と一緒に洗濯機で洗濯すればOK! また除菌洗剤以外に、スーパーの漬物コーナーで安価で入手できる「焼きみょうばん」を活用する手もあります。

●浸け置きみょうばん水の作り方

湯おけに40度ほどのぬるま湯を入れる ➡ ぬるま湯に焼きみょうばんを50gほどを入れる ➡ 透明になるまでしっかり混ぜる ➡ そのみょうばん水に靴下を一晩 or 一日浸す

みょうばんは煮物料理の型崩れ防止、漬物の色素の変色防止、アク抜き等に古くから使用されてきた食品添加物です。最近ではその殺菌効果や消臭・脱臭効果に注目が集まり、スキンケアや加齢臭・ワキガなどの体臭防止にも活用されています。人体に害がない点から幼児がいるご家庭で衣類やリネンの臭い消しとしても活用されているので、市販の除菌洗剤に抵抗があるご家庭では、みょうばん水の使用を試してみては。

イオンスーパーの漬物コーナーで発見した「焼きみょうばん」

なにはともあれ、除菌洗剤やみょうばん水を使用した浸け置き洗いが面倒な人は、くたった靴下や下着は定期的に廃棄して、こまめに新調することで臭いのモトを断つようにしましょう。

“足臭”対策4/作業靴や安全靴は、3日に一度のローテーションで着用を

もしあなたが、日々の業務で安全靴の着用が義務づけられていたり、作業靴や長靴を着用する場合、どれくらいの頻度(ローテーション)で靴を履きまわしていますか?

多くの人が履きつぶすまでその一足を大切に履き続け、ダメになった時点で新しい靴を新調するといわれています。ものを大事にすることはとてもよい習慣に思えますが、実はこの習慣こそ、“足臭”に悩まされる人ほど避けるべき習慣ともいわれているのです。

例えば、着こなしにこだわるおしゃれな男性のなかには、2日続けて同じスーツ、セーター、スラックス、靴をあえて着用しない人が多いそう。これは単に洋服や靴をたくさん持っているからという理由だけでなく、毎日着用して酷使すると衣類は傷みやすいため、一日身につけた衣類や靴は、少なくとも1〜2日休ませてあげることで、結果として長持ちする効果があるからなのです。

同じく、毎日同じ作業靴や長靴を履き続ることは、“足臭”のもとを増やすことにもつながります。その理由は明確で、靴内部に蓄積・付着した汗(水分)を含んだ皮脂、垢、汚れ等が乾ききらないうちに着用することで、“足臭”のもとを増殖させる悪循環に陥ってしまうから……。先にもご紹介した通り、臭いの発生源である雑菌が増殖しやすい湿っぼい環境を継続させることが、“足臭”を発生させる大きな原因とされているので、仕事で履く靴は数足分用意し、少なくとも3日に一度の割合で着用するローテーションにしましょう。

“足臭”対策5/靴下・足もとの洗浄と同様に、靴も定期的に洗浄しよう

布製の作業靴や長靴は定期的に丸洗いしましょう。

洗い方は、バケツに張った40度ほどのぬるま湯に靴用洗浄液や除菌洗剤を溶かす(先述したみょうばんを使用するのも○)➡ そのなかに靴を一晩浸して放置する ➡ 翌日、靴用のブラシで外・内側の汚れをこそぎ落とす ➡ 乾いた布で全体を水拭きする ➡ さらに、靴を逆向きにして数時間陰干しし、水分をしっかり排除 ➡ 全体の水分が抜けたら、スプレー式のアルコール除菌剤を靴内部に吹きかける ➡ 陰干しで1〜2日乾かす

このように定期的に靴の汚れを除去することで、臭いのもとを断つことができます。自宅で洗浄できない革靴等であれば、自宅に帰って靴を脱いだとき、中敷きやつま先部分にスプレー式のアルコール除菌剤を吹きかけるカンタンなケアで、“足臭”のもとになる雑菌の繁殖を抑制する効果が得られるでしょう。また、スプレー式のアルコール除菌剤が塗布しにくいロングタイプの靴は、シートタイプの除菌ペーパーをつま先部分に押し込む要領で、内部を拭き取りましょう。

脱いだらすぐシュッ! これを毎日の習慣に!

“足臭”対策6/殺菌・防臭効果がある意外なグッズを活用する手も!

●10円硬貨を使った“足臭”対策

玄関にいくつかの10円玉を用意しておき、靴を脱いだらその10円玉を靴の中に10個ほどジャラジャラッと入れて、翌日に10円玉を取り出せばOK! この方法はとてもカンタンなので、今日から早速トライできますね。

一般社団法人日本銅センターのHPの「銅の超抗菌性能」のページでは、銅イオンの微量金属作用には細菌類を死滅させる性質がある、と紹介されていて、水に溶け出す銅のイオンには雑菌の繁殖を抑制する効果が実証されています。

しつこい靴の臭いに悩まされている人は、この10円玉足臭対策を試して損はないといえるでしょう。なお、より効果を高めたい人の場合は、10円玉も定期的に交換するのがよいそうですよ!

●重曹を使った“足臭”対策

掃除をするときになにかと重宝する重曹。100円ショップでも入手できる重曹は、コンロまわりの頑固な油汚れや、食べこぼしや手垢の拭き掃除などさまざまなシーンで活用できる万能洗剤です(アルミや銅、畳や木材などの天然素材、大理石、漆などでは黒ずみや変色の可能性があるため、使用前にきちんと確認しましょう)。そんな重曹は消臭剤としても活用できるスグレモノ。重曹消臭剤の作り方は以下の通りです。

【重曹消臭剤の作り方】40度くらいのぬるま湯200mL(目安として、牛乳やフルーツジュースの縦長の紙パック飲料が200mL)を作る ➡ そのぬるま温にこさじ2杯の重曹を溶かす ➡ それをスプレーボトルに入れる ➡ しっかり重曹が溶けるまで振る  ※幼児がいるご家庭では誤飲防止のため手の届かない高い場所に置くよう十分ご注意ください。また、大量に作ると腐敗しますので、2〜3日で使い切る程度を作るようにしましょう。

そして、スプレーボトルに入れた重曹水を靴の内側や靴箱全体に吹きかけるだけ。重曹には消臭作用と吸湿作用があるので、1日履いた靴を玄関で脱ぐときに重曹スプレーを靴の中敷きやつま先部分にサッと吹きかけ、さらにその靴を2〜3日休ませてあげると(その間にしっかり乾燥状態にする)、より高い効果が得られますよ。

“足臭”対策7/靴箱、シューズクローゼットの除湿を忘れていませんか?

足をしっかり洗浄し、靴下も靴も定期的に洗っているのに、その靴を保管している靴箱に湿気が溜まっていたら、臭い移りする可能性があります。さらに、靴箱内部に発生しているカビの胞子が靴に付着することだってありえます。とにかく細菌は湿気が大好きなので、靴箱が湿った環境では、こまめな防臭対策も水泡に帰す可能性があることを理解しておきましょう。

靴箱の除湿をこまめに行っていないご家庭の場合、市販されている「フ○ブリーズ」や「リ○ッシュ」など防臭・消臭剤を靴箱全体に吹きかけて、扇風機をタイマーで1〜2時間稼働させて、しっかり乾燥させることでカビの防止になります。

また、湿気を吸い取る除湿剤を、靴箱やシューズクローゼットに数個配置して湿気を排除しましょう。除湿剤を実際に靴箱に置いてみるとわかりますが、湿度の高い夏場などは1ヵ月もしないうちに除湿剤にたっぷりの水が溜まるはず。風の通りにくい場所がいかに湿気ているか一目瞭然ですよ。

さらに最近では、画像のように「オトコの臭い」に特化した防臭・消臭剤も数多く販売されていて、ドラッグストアの商品棚には、画像のような光景もごく当たり前に!

“足臭”については、冒頭で触れたように男性だけでなく女性も悩まされていますので、「オトコの臭い」と大書された商品を使用するのが気恥ずかしい女性は、スプレーボトルに入れ替えて使用するのもひとつの手ですね。

ドラックストアの商品棚で見かけた「臭い消臭剤」

── ここまで、カンタン・シンプルな7つの“足臭”対策をご紹介してきましたが、男女を問わず30代になるとホルモンの変化が生じます、加えて、これからの季節は気温が日ごとに上昇し、皮脂の分泌量が増えていきます。そうしたなかで、男女を問わず汗腺が集中する1日にコップ1杯ほど汗をかくといわれている足もとを長時間、靴や靴下で覆って(締めつけて)いれば、どうしたって臭いが発生しやすくなってしまうもの。

ずっと“足臭”に悩まされている人は、あのイヤ〜な臭いをあきらめず、今回ご紹介したカンタン・シンプルな7つの方法にチャレンジしてみませんか。すべて一気にチャレンジすることにハードルの高さを感じる人は、できることからでOKです。日常のいつもの習慣にひと手間加えることから“足臭”対策をスタートしてみてはいかがでしょうか。

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