海上自衛隊の仕事とユニフォームをチェックしてみよう
2020.10.022020(令和2)年9月9日より、海上自衛隊はアメリカ、韓国、オーストラリアの各艦艇と4か国共同訓練「パシフィック・ヴァンガード20」を開始しました。8月31日まで行われていたRIMPAC2020(Rim of the Pacific Exercise:環太平洋合同演習)は米海軍主催の多国間においてハワイからグアムにかけての太平洋で行われた訓練ですが、今回のパシフィック・ヴァンガード20はその帰途を利用して実施されるものです。護衛艦いせ、あしがらの2隻と登載されているヘリコプターも参加し、新型コロナウイルス感染症への対策を講じて洋上での訓練を行う予定です。
このような訓練や演習などを行うことにより、海洋から国家の防衛を担う海上自衛隊。今回はその活動を通じて、仕事とユニフォームに注目してみましょう。
※この記事の画像は「防衛省・自衛隊HP」および「海上自衛隊HP」より引用したものです。
海上自衛隊とは
周囲を海に囲まれた日本。古代から海を通じて他国との貿易を行うとともに、周囲からの侵略などに備えてきました。現在では、海上交通による貿易が9割以上を占めるほどとなり、貿易にかかわる船舶などの海洋でのリスク回避や国際秩序の安定は必須であり、重要な課題となっています。
現在、海上自衛隊が達成を目指す目標として掲げているのは次の3つです。
1、我が国の領域および周辺海域の防衛
2、海上交通の安全確保
3、望ましい安全保障環境の創出
海上自衛隊は24時間365日にわたり、平時はもちろん有事の際に備えて多くの職域に分かれた業務を行っており、主な任務を担う海上自衛官は2019(令和元)年3月末現在で4万2550人が在籍しています(出典 防衛白書〈令和元年版〉)。
海上自衛隊には陸上自衛隊、航空自衛隊と同じく定められた制服がありますが、世界各国の海軍と共通性のあるデザインを取り入れています。また、陸上自衛隊と航空自衛隊の制服デザインは階級での違いはありませんが、海上自衛隊の場合は、幹部、海曹、海士によりデザインが異なるのが特徴です。
海上自衛隊の職種とその制服について
海上自衛隊といえば、護衛艦に乗り込み、洋上からの警戒活動や有事の際の対応などをイメージする方も多いことでしょう。もちろんそれも任務のひとつではありますが、多種多様な業務に基づいた職種があるのをご存じでしょうか。
その内訳は射撃・水雷、通信、気象・海洋、航海、地上救難、給養、飛行、機関、経理、航空管制、航空機整備、潜水、施設、音楽、衛生、掃海機雷の16職種と多岐にわたっています。直接国防にかかわるものから後方支援まで、どれもが重要な任務といえるでしょう。
それぞれの職種ごと、また階級に応じて制服があり、業務や季節に適したユニフォームを着用しています。行政事務の担当はブレザーにパンツ、スカートといった常装服を使用します。秋から春にかけて着用する常装冬服と、夏用の服があります。
例えば、冬服の場合、陸上自衛隊と航空自衛隊は濃紺を基調に、海上自衛隊は深緑をベースにした上下のスーツです。夏服ではシャツにパンツ、もしくはスカートですが、海上自衛隊だけが上下とも白の装いとなっています。 また、海上自衛隊では第一種夏制服として、上下白の長袖の夏制服があります。特別な行事や式典などがあった際に着用しますが、幹部と海曹は詰襟で階級章をつけるのに対し、海士はセーラーデザインを着用するのが海上自衛隊の際立った特徴といえるでしょう。
海上自衛隊の役割 その1
■平素からの警戒監視
海上自衛隊は海洋の防衛を主な任務としていますが、有事の際に迅速に対応するためにも、常日頃からの警戒監視に力を入れています。哨戒機などを使って船舶の航行を監視するほか、護衛艦や航空機を運用した監視活動を行っています。
■我が国に対する攻撃への対応
北朝鮮による弾道ミサイルの発射が見受けられる昨今、海上自衛隊ではイージス艦にミサイルを搭載し、米海軍との訓練を行うなど、弾道ミサイル対処への技量向上に努めています。
また、島嶼部を含む我が国の国土に対しての攻撃が想定される際は、潜水艦、水上艦艇、機雷等に対する作戦を効果的に進めて敵の侵攻を阻止するなど、さまざまな対処作戦を構築しています。
■災害への対応
国内・海外を問わず災害が発生した場合、海上自衛隊は災害派遣、国際緊急救助活動などに従事することになります。被災者の捜索や救助をはじめ、人や物資の輸送、医療活動、給水作業や入浴支援など多岐にわたるため、対応できる艦艇や救援機を確保し、すぐに出動できる体制を整えています。
これらの活動時にはブルー1色のつなぎ、または迷彩柄のつなぎ(通常の勤務時にも着用する戦闘服)などの作業服が多く使用されています。必要に応じてダウンベストやヘルメット、帽子などを身につけ、対応にあたります。航空機に搭乗する際はグリーンのつなぎの航空服(フライトスーツ)を着用します。
海上自衛隊の役割 その2
■日米同盟に基づく対応
日本だけでなくアジア太平洋地域の平和と安定に不可欠な日米同盟。日米間ではこれまで緊密な協力関係を築いてきており、共同演習などの訓練を通じてさらなる戦術技量を向上させるなど、連携の強化を図っています。
■安全保障での協力
国際社会と協力して安全保障上の課題に取り組み、環境を改善することで脅威の抑制に努めています。具体的には、ASEAN乗艦協力プログラムでの防衛交流、各国海軍との防衛交流や共同訓練・親善訓練などがあり、グローバルな防衛協力や交流に取り組んでいます。
■海賊行為の未然防止
ソマリア沖・アデン湾における海賊対処も海上自衛隊の活動のひとつです。商船の護衛など海賊行為の未然防止への貢献は国際社会から高い評価を得ただけでなく、2020(令和2)年2月からは中東方面における護衛艦と哨戒機による情報収集活動も開始しました。 このような活動時でも基本的には作業服であるつなぎ(ブルー、もしくは迷彩柄)ですが、砂漠地帯など暑いところでの作業時や飛行時はベージュのつなぎを着用します。なお、航空機が海に不時着した際に備えて、フライトスーツの上に着る防水タイプのつなぎもあります。水が入らないので数時間寒さに耐えられる仕様となっています。
海上自衛隊ならではの制服とは
海上自衛隊独特の制服といえばやはり、俗に水兵さんと呼ばれるセーラーカラータイプでしょう。世界各国の海軍で採用されているデザインで、日本の海軍も軍服として取り入れ、現在も使用されています。着用するのは海士です。デザインが特徴的であることから、今では海上自衛隊の象徴といえるかもしれません。
夏は白、冬は濃紺の襟の広いセーラーデザインはマリンスタイルを彷彿とさせます。水兵帽と呼ばれる帽子は、後ろにペンネントというリボンが垂れ下がっており、錨のマーク入りです。左腕についているのは階級章です。このセーラーカラーの制服を着用できるのは男性のみと定められています。
なお、手前の詰襟タイプの制服は幹部もしくは海曹が着用する長袖の白制服。詰襟型で、映画『トップガン』などでもおなじみのスタイルです。 また、女性用はネクタイを締めたブレザースタイル。幹部、海曹、海士にかかわらず同じデザインですが、肩や左腕の階級章で見分けることができます。
出典:海上自衛隊HP、海上自衛隊八戸航空基地HP、防衛省・自衛隊HP
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