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冬の屋外での仕事。賢く無駄のない防寒対策で、冷えをブロック!

多くの人が自宅でお風呂に入ったり、眠っている時間帯に行われるのが、水道・ガス・電気・下水道等の布設替え工事です。インフラを支える“管の入れ替えは、道路を掘り返す必要があるため交通量が少ない深夜帯に行われることが多いですし、あるいは店舗の改修工事なども、店舗が営業していない時間帯に多く行われます。こうした工事では交通整理に従事する要員も必要となります。
納期に間に合うよう深夜帯に計画にそって仕事を進めている人たちにとっては、冷気だけではなく冷たい風や雨も仕事の障壁になりますが、これからの季節は防寒着なくして過酷な環境で計画通りに仕事を遂行することも、あるいは厳しい寒さから命を守ることもできなくなります。

ここ数年「ヒート○○」「ホット○○」と名づけられた冬用インナーウエアの売り上げが飛躍的に伸びていますが、重ね着の方法を間違えると、その衣類に本来備わっている保温・撥水・吸汗・透湿といった機能性が発揮されない場合もあります。さらに、寒さから体を保護しようと考えて、着慣れている綿素材の肌着を肌の上に着用すると、場合によっては急激に体が冷えてしまう逆作用が生じることもあるのです。
── 今回は、本格的な寒さが厳しくなる時期を迎えたいま、屋外での仕事に従事する人に向けて、もっとも確実に温かさを確保できる“賢い防寒対策”のキホンを解説します。

賢くて無駄のない防寒に必要な“3つのポイント”

冬になるとしっかりコートを着ていても自然と上体に力が入りがちですし、冷たい雨が降っているときや強い風が吹いているときは、身が凍るような寒さを感じます。また、星が瞬く深夜になると体の芯まで冷えるような冷気に街全体が包まれますし、内陸部や山間部の冷え込みともれなれば肌がピリピリ刺すように痛み、歯の根が合わない震えに襲われることも珍しくありません。

そうした厳しい環境下にもかかわらず、年度末に向けて道路工事に代表される屋外での仕事は増えます。こうした人々は、長時間にわたって屋外での仕事に従事することになり、時間帯が深夜になることも当たり前。当然ながら、急な降雨や明け方の冷え込みに備えて防寒対策が必要となりますが、しかし、防寒着とひと口に言っても人によってそのスタイルはさまざまのようです。

では早速、次に挙げた3つの項目が防寒の基本となりますので、基本をおさえて賢く無駄なく、そして確実に、寒さをブロックしましょう。

賢く、無駄なく、寒さをブロックする3つのポイント
【1】肌の露出を最小限に抑え、“3つの首”と手先の防寒対策を。
【2】衣類の素材の特性を理解し、上手に重ね着(レイヤリング)する。
【3】タイツ、ポケットつき腹巻き、ネックウォーマー等の小物アイテムを活用する。

では早速、 “3つのポイント”に分けて、詳しく解説していくことにしましょう。

防寒対策【1】/肌の露出を最小限に抑え、“3つの首”と手先を温める

人間の体における“3つの首”とは、“首元” “手首” “足首”のことを指します。早速、次のチェックポイントを確認してみましょう。

☑ 動脈が皮膚に近い“首元”を冷風にさらさず、温めているか?
☑ “手首”から指先にかけても冷風にさらさず、グローブ、ハンドウォーマーなどを活用して温めているか?
☑ “第二の心臓”ともいわれる“足首”からふくらはぎにかけて、足首用レッグウォーマー、防寒靴下、中敷き等を活用して温めているか?

【“首元” 】
“3つの首”のなかでも、首の動脈は太くて皮膚に近い位置にあるので、首元を温めることで効率よく血液が温まり、温まった血液を全身にめぐらせる効果が得られます。こうした効果を最大限に発揮させたい人は、アゴのあたりまでを覆う丈の長いネックウォーマーや、ミニカイロを入れられるポケットつきのネックバンドを活用すると、より確実に温かさを確保できます。

【 “手首” 】
防寒グローブなどで手先を保護していても、手汗によって手袋の中が冷えてしまうことで体熱が奪われる危険性があります。そうならないためには、次の点(正しい重ね方)に気をつけて、効果的に手先の防寒効果を行いましょう。

●手袋を重ねて着用する際の正しい順序

肌から順に「手汗や水分を吸収する薄いメッシュタイプのインナー手袋」➡「氷点下でも軟らかさと温かさを維持するニトリルゴム性の薄手の手袋、もしくは保温性を備えた純綿手袋」➡「薄手ながらも温かさを維持し、撥水性を備えた防水手袋」の順で手袋を着用すると、温かさを確保できるうえ、指先の感覚を損なうことなく、維持できます。

さらに、仕事の内容にそって次の点に注意すると、より高い効果を発揮します。

■手先を使うことが多い仕事に従事している場合

手袋を重ねづけをしたことで指先や手先がうまく使えなくなってしまっては本末転倒ですので、店舗で手袋を購入する際は、なるべく“薄手”のものを選択しましょう。さらに“薄手”といっても、どれほどの薄さがよいのか迷った場合は、手にピッタリとフィットし、手袋をしていないような感覚が得られるニトリルゴム素材の極薄手袋を探してみましょう。さらに最近は、手袋を取り外さない状態でスマホ操作ができる、タッチパネル操作に対応した防水手袋も発売されています。

■手先の蒸れを回避したい人の場合

手袋がゴム製品だと、水分の逃げ場がないので手先が蒸れるデメリットが生じます。この蒸れを解消する方法として、手袋を着用する前に小麦粉を手にはたく人もいますが、これはあくまで一時的な対策でしかありません。蒸れを解消したい人は、上でご紹介した極薄ニトリル手袋の代わりに、吸汗性に優れた白くて薄い “下ばき手袋” ※や、薄手のコットンインナー手袋を着用すると、汗や水分によって生じる手先のストレスを軽減できます。

■フィット感、グリップ力、滑り止めを重視したい人の場合

手先を使った作業に従事する人向けの専用手袋も、各種ワークウエア専門店やネットでも多数発売されています。これら製品には「裏起毛」「撥水コーティング」「耐油」「防水」とさまざまな機能ごとにタイプが分かれていますので、手先の使用頻度が多い人は業務内容に合わせて選択すると、より高い効果を得られるでしょう。

■手先をあまり使ない仕事に従事している場合

フィット感、グリップ力、滑り止めといった機能を求めず、手先を徹底的に防寒したい人は、それ一枚で事足りるスキー&スノボ用の手袋や、バイクのライダーが着用するタイプの厚手の手袋がおすすめです。あるいは厚さが2mm以上あるゴワゴワとした手触りの業務用厚手手袋も、防寒手袋の選択肢のひとつになるでしょう。これにはいずれも、“防寒”“耐寒”を追求した製品ですので、その機能は折り紙付き。とはいえ素材が厚く、手先で細かい動きをする仕様になっていないだけあり、空気がこもることかせ手先の蒸れを感じやすいデメリットがあります。蒸れを回避する方法として、手に直接これらの手袋を着用するのではなく、吸汗性に優れた作業用“下ばき手袋”※や、薄手のコットンインナー手袋を着用すると、蒸れを軽減する効果が得られるでしょう。

※白くて薄い“下ばき手袋” = 精密機器、貴金属、絵画、研究者、品質管理などの業務に従事する人が使用している使い捨てタイプのもの。

防寒対策【2】/素材の特質を理解し、上手に重ね着(レイヤリング)を

次は、重ね着(レイヤリング)についてです。防寒対策というと、とにかくたくさん着込んでおけば安心……と考えている人も実は多いのですが、ただ単に何枚も気重ねればよいというわけではありません。
素材の機能性、薄さを理解して上手に重ね着すると、着ぶくれすることなく適切に温かさを維持でき、素材がもつ効果を最大限に引き出すことができます。まずは、重ね着のキホンを理解しましょう。

■重ね着のキホン

肌から順に「ベース」➡「ミドル」➡「アウター」の3層のレイヤーに分ける

☑ 「ベースレイヤー」/肌に密着させ、肌着感覚で着用する

汗を熱に変換して発熱を促す吸湿発熱機能をもった繊維素材の衣類を肌の上に着用し、保温効果を高めましょう。こうした製品は「ヒート○○」「ホット○○」といった商品名でも広く市販されていますが、冬の山登りを楽しむ人たちの間では、繊維が細かくて肌ざわりのよいメリノウールや、ポリエステルやポリエステル混素材の登山用ベースレイヤーが広く活用されています。
これらの衣類は防寒着のベースレイヤーに位置づけられたものですが、最大の特長は薄手タイプが多い点にあります。「薄いと温かくないのでは?」と心配する人もいますが、肌をしっかり覆いながらも窮屈さを感じない利点に加え、吸湿発熱機能に特化した繊維を使用しているだけあり、温かさを確保する点では非常に優れています。

☑ 「ミドルレイヤー」/ベースレイヤーの上に着用する

「ミドルレイヤー」の最大の目的は、「ベースレイヤー」で確保した温かさを外へ漏らさないために着用する点にあります。また、こちらも着ぶくれを軽減するために、ベースレイヤー同様、薄手で軽い素材を選択するようにしましょう。最近はミドルレイヤーとして、ジャンパーやジャケットの下に着用する、薄手かつベストタイプの中綿ジャケット等が多く市販されていますね。こうした製品のほかにも、薄手のストレッチウインドブレーカーや裏フリースジャケットも、ミドルレイヤーに適しています。温かさを確保する素材はさまざまありますが、選択・購入時のポイントして、空気を通さない遮断性に優れたものを選択すると失敗はないでしょう。

☑ 「アウターレイヤー」/外気に触れる上着

ベースレイヤー、ミドルレイヤーを重ね着したら、次は外気に触れる「アウターレイヤー」です。アウターウエアは防水性や防風性はもちろん、体の汗や蒸れを外へ逃がす透湿機能を備えたものが望ましいといえます。加えて、普段購入するサイズより大きめのものを選択することも大切なポイントです。理由は、ミドルレイヤーとアウターレイヤーの間に少しでも多くの空気を保つ空間をつくることで、体が温かい空気に包まれる効果が高まるから。加えて、大きめのサイズを選んでおけば、重ね着した上に厚手のセーターなどを着こんでも、窮屈さを感じることなく着こなせます。

3層の重ね着時に、次の点もあわせてチェック!

☑「ベースレイヤー」着用時の注意点

普段着仕様の綿素材の肌着を、防寒対策のベースレイヤーとして着用している人も多いのですが、実は、肌着を「ベースレイヤー」にするのは逆効果ともいわれています。その理由は、綿素材の衣類は気化熱の作用によって体温を奪う作用があるため。つまり、綿素材の肌着を肌の上に着用すると、汗や蒸れが発生したときに急激に体が冷える作用が働くこともあるのです。肌着をベースレイヤーとして活用している人は、十分注意してください。

☑「ミドルレイヤー」着用時の注意点

ベースレイヤーで確保した温かさを外へ漏らさないことが最大の目的になる「ミドルレイヤー」ですが、仕事内容によって上体を頻繁に動かす場合と、そうでない場合がありますので、ミドルレイヤーの種類を下記のように分けて考えることも大切なポイントとなります。

働き方によって「ミドルレイヤー」を使い分けよう!

●「ミドルレイヤー」の使い分け/動きやすさ+防寒を重視する人

薄くて軽いフリース生地のものや、ジャケットの下にベスト代わりに着用する中綿タイプの薄手ジャケットをミドルレイヤーとして着用しましょう。その上にシャカシャカした手触りの薄手のウインドブレーカーなどを着用すれば着ぶくれすることなく、より確実に温かさを確保できます。このとき、ウインドブレーカーの袖先がゴムで締まったタイプでないもの(ゴム仕様の場合はゆるいもの)を選択することも大切なポイント。袖先が締まったタイプは、重ね着したときに腕から手先にかけての窮屈さを感じることがあるからです。

●「ミドルレイヤー」の使い分け/上体をあまり動かさず、防寒重視の人

中綿入りのダウンタイプのベストやジャケット、蒸れにくいストレッチジャケット、裏フリース(起毛)のジャンパーをミドルレイヤーに着用すると、温かさをしっかり確保できます。

外気に触れる「アウターレイヤー」着用時の注意点とは?

ベース、ミドルを重ね着した上に着用するアウターレイヤーは、ストレッチ機能を備えたものかどうかをチェックしましよう。そのとき、いつも着用するサイズがLの人であれば、LL、XLのサイズを選択すると、締めつけ感を感じることなく着こなすことができます。

また、少し値段は張りますが、急な雨にも対応できるようゴアテックス素材のものを選択すると、高い防水機能や透湿機能を実感できるでしょう。さらに、ポケット・色などの仕様にもこだわると、より機能的に業務を遂行できる効果を得られます。

防寒対策【3】/タイツ、ポケットつき腹巻き、ネックウォーマー等を活用

ここまで主に、上体の防寒着こなし術をご紹介してきましたが、ここからは腰から下の下肢を含めた防寒対策のポイントをご紹介していきましょう。

●下肢対策/タイツ
最近は、冬用タイツのラインナップも豊富なので、締めつけ感がないもの、履いたときにズボンの中でゴワゴワしないもの、汗を吸い取ってくれる吸湿発熱機能を備えた素材のもの……といった観点で選択・購入するようにしましょう。

●下肢対策/靴下
過酷な寒さの中で仕事をする人の多くが、靴下を重ね履きしています。最近の靴下は安価で購入できるものが多くなっていますが、防寒を重視する人は、丈夫かつ吸湿・保温性に優れたメリノウール(羊毛)製の靴下に着目してみましょう。メリノウールの靴下は少し値段は張るものの、温かさを確保する点で非常に優れていることから冬用登山の必需品ともいわれています。また、靴を履いたときに指先にきつさを感じないよう次の手順で重ね履きすると、足下の温かさをより確実に確保できます。

〈重ね履きの順序〉/最初に「薄手の生地の靴下」を履く。その上に「メリノウール(羊毛)製の靴下」を重ね履きする

最近では、男性の中にも足下に激しい冷えを感じる人が増えているともいわれています。そうした人は、靴下を重ね履きしたつま先部分を食品用ラップフィルムでゆるく覆って、その状態で靴を履くと、つま先の熱を逃すことなく温かさを確保することができるでしょう。そのほか発熱・消臭機能が備わったフェルトタイプの靴用中敷きも多数販売されており、中敷きと靴の間に使い捨てミニカイロを忍ばせて、温かさを確保している人も多いようです。

●腰・おなか/ポケットつき腹巻き
首と同様、腰を効果的に温めることで全身の温かさを確保する効果が得られます。最近は、おなかや腰にポケットがついた腹巻きが多く市販されていますが、寒い時期になると腰に痛みを感じやすい人は、裏起毛の腰当てを着用すると、腰とおなかまわりの筋肉の冷えを防ぐ効果が得られるので、腰痛防止につながります。また、使い捨てカイロを直接肌に長時間貼っていると低温やけどを起こす恐れがあるため、ポケットを介して腰まわりを温めるようにすると、より安心です。


●首・顔まわり/ネックウォーマー
100円ショップでも発売されている円形状の頭からすっぽりかぶるタイプのネックウォーマーが最近とても人気ですが、このウォーマーを防寒アイテムに活用する際は、ゆったりとした輪の大きいタイプのものではなく、首まわりにフィットし、鎖骨の上からアゴまでをカバーできる丈の長いものを選択すると、より高い効果が得られます。さらにジッパータイプ仕様は、首元に蒸れを感じたときにジッパーを開け閉めすれば簡単に首元の空気を入れ替えできる便利さがあります。そのほか、屋外から温かい室内に移動したときにネックウォーマーを外したいときがありますが、頭からかぶるタイプではないジッパータイプであれば、そうしたときに簡単に着脱できるので、何かと便利でしょう。

ちなみに、ある職人さんはニット製の帽子の耳元とネックウォーマーを安全ピンでとめ、頭、耳、首元を寒風から守っているそう。この人の場合、ニット製の帽子とネックウォーマーはどちらも100円ショップで購入したもの。汚れた手袋でネックウォーマーに触れる機会が多いことから、どうしても汚れやすいため、汚れたらすぐに廃棄して新しいものを着用できるよう、あえて100円ショップの商品にしていると言います。

ここまで、体のさまざまな部位における“防寒対策”をご紹介してきましたが、人によって冷えを感じる部分は異なります。自分の体のウィークポイントや防寒を強化したい部分を意識しながら、作業内容や気象条件にそって工夫してみると、最大限の効果を発揮しながら、万全の防寒対策を講じることができるはずです。

凍傷や皮膚損傷だけでなく、捻挫、痙攣、肉離れ。そして生命の危険も

冷たい風や雨に体をさらすことによって、人体にどのような影響が出るのかをきちんと認識しておくことも、防寒対策の一環です。最後の章では「骨まで凍る」と表現される寒さが、人体にどのような影響をおよぼすのかについてご紹介することにしましょう。

北海道などでは冬季の最低気温が氷点下になることは当たり前ですし、比較的暖かいとされる東京でも1月〜2月中旬を迎えると、深夜や早朝には氷点下を記録します(「2019年冬の各地の最低気温より」 )。
体が冷えると、生命維持に不可欠な「心臓」や「肺」をはじめとする内蔵のダメージを軽減させようとして、人体の司令塔である脳が体全体の血液を内蔵に集中させる指示を出すといわれています。この働きによって、四肢(手足)の抹消の血流が減少し、手足の動きが鈍くなることがわかっています。

こうした状態を15分以上続けていると体温は急激に低下し、同時に代謝機能も著しく下がるため、筋力機能の低下、血流の滞り、息切れ、免疫力低下、ストレスなどの悪影響が生じることに。
さらには代謝や免疫力の低下だけでなく、実際に目に見える症状としても、凍傷や皮膚損傷が起こりますし、筋肉機能の低下によって捻挫、痙攣、肉離れといった症状も起こりやすくなります。こうした症状が生じてもなお寒い環境に身を置いていると、「震え」を越して「感覚麻痺」の状態に陥り、最悪の場合、意識が混濁して生命を落とす危険を伴います。

とはいえ、仕事となれば「寒いから」という理由で休むことはできません。体を守るためにも、さらに冬場の仕事を滞りなく進めるためにも、きちんとした防寒対策が必須となります。先ほど「極寒状況に置かれると人体は生命維持に直結する内蔵を守ろうとして、四肢の血流を内蔵に集中させる働きが起きる」と解説しましたが、職人や作業員の命である手や指先、足下の血流が低下して機能が損なわれるようなことになれば、業務を計画通りに推し進めることは当然難しくなります。

そうした点から、肌を露出しやすい手先をはじめとする“3つの首”の防寒に重点を置くことが、防寒対策のキホン中のキホンとなります。さらに、ただ単にたくさんの衣類を重ね着するのではなく、衣類の機能性を理解したうえで、薄く、正しく重ね着することが、上手な防寒対策につながることがご理解いただけたでしょうか。

特に最近は、“保温性” “撥水性” “透湿性”といったさまざまな機能に特化した製品が科学的観点によって開発され、「薄いけれど温かい」といった優れた機能性をもつ商品が多数のメーカーから発売されています。厳しい寒さをもたらす冬将軍がやってくる前に、賢く、かつ無駄のない“防寒着”を早めに用意し、真冬の仕事の防寒対策をしっかり練っておきたいものですね。

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