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海上自衛隊の一大イベント『観艦式』では海自ファッションショーも開催!

海上自衛隊では年間を通じて、さまざまなイベントを行っているのをご存じでしょうか。

たとえば、各基地においては毎月、艦艇を一般に公開しており、護衛艦や掃海艇などを見学することができます。なかには地元の漁港のお祭りなどとタイアップして開催するところもあり、楽しみにする人も多いようです。現在は新型コロナウイルスの影響でこれらのイベントや艦艇の公開を中止していますが、過去のイベントは動画や写真などで閲覧することが可能です。

さて、そんな海上自衛隊の一大イベントといえば『観艦式(かんかんしき)』です。付帯するイベントでは音楽隊が参加してコンサートやさまざまな催しが繰り広げられ、隊員たちの貴重なユニフォーム姿を披露するファッションショーも行われています。

今回はそんな『観艦式』について、ご紹介しましょう。

観艦式とは?

『観艦式』とは、通常3年に一度開催される海上自衛隊の一番大きなイベントで、『観艦式』のスペシャルサイトもつくられています。

式典は軍艦が海上で隊列を組んで走行するもので、軍艦パレードのようなイメージです。起源は1341年の英仏戦争までさかのぼり、イングランド王であるエドワード3世が自国の艦隊を率いて出撃する際に軍艦隊を観閲したことだとされています。

日本では、1868(明治元)年に大阪の天保山沖で行われた『観兵式』から始まったといわれます。日本海軍により神戸沖で行われた1900(明治33)年の『大演習観艦式』から『観艦式』と呼ばれるようになり、名だたる戦艦や駆逐艦などが参加した歴史があります。

海上自衛隊では、1956(昭和31)年に『自衛隊記念日』が定められ、その翌年1957(昭和32)年に『自衛隊記念日行事』の一環として行われるようになりました。

『観艦式』の目的は、海上自衛隊の最高指揮官である内閣総理大臣が艦隊を観閲することにより、隊員の士気を高めるだけでなく、日本国内や海外に向けて海上自衛隊の精強さをアピールすることです。海軍時代は他国に対する威嚇の意味がありましたが、現在は、国際親善や防衛交流の促進にも重きを置いており、国民の自衛隊に対する理解を深めることも大きな目的のひとつとなっています。 

観艦式の式典の内容は?

『観艦式』ではまず、甲板上で栄誉礼が行われます。最高指揮官(そのときの内閣総理大臣)はヘリコプターで甲板に到着し、音楽隊による演奏に伴って整列する隊員の間を巡閲、その後、海上を行く艦隊の観閲となります。

観閲時には、縦列で航行していく艦隊の艦番号や愛称、母港、指揮官などの説明が行われます。艦隊からの敬礼として鳴り響くのは、各艦に乗り込んだ音楽隊隊員が吹くトランペットのファンファーレ。

艦隊にはヘリコプターを乗せた艦や掃海母艦、輸送艦のほか、潜水艦も海上に姿を現します。また、航空部隊として哨戒機や救難機、輸送機などが次々と登場。祝賀のために海外の艦艇や航空部隊も参加するので、海上はいっそう華やかに。陸上自衛隊のヘリコプターや航空自衛隊からのブルーインパルスなども出現し、等間隔の隊列をなして爆音を轟かせて飛び去っていく姿は壮観です。海上自衛隊員はみな式典用の正装のため、かっこいいユニフォーム姿を見ることもできます。

ちなみに、『観艦式』は単にこのような儀式だけではありません。メインイベントといえるのは『観艦式』に参加する護衛艦に乗り込むチャンスがあること! 迫力ある護衛艦クルーズ(体験航海)を一般の人が楽しめるのです。募集期間中にHPから申し込むと、抽選で当選した人が乗艦できます。これは海上から航行する護衛艦の雄姿を眺めることができる、めったにない機会といえるでしょう。 多くの、そして巨大な艦艇が縦列して進む姿はまさに圧巻。船上における壮観な景色やダイナミックに音を立てるしぶきを肌で感じることができるほか、普段は乗船できない護衛艦の室内も見学可能なので、一度は体験してみたい貴重なクルーズです。

フリートウィークとは?

2020(令和元)年の『観艦式』は、台風19号に伴う災害派遣に万全を期すため中止となりましたが、前夜祭的なイベントである『フリートウィーク』は開催されたので、そちらもご紹介しておきましょう。

『フリートウィーク』と称されるイベントは観艦式を盛り上げるために行われるもので、観艦式前の1週間程度の期間に、海上自衛隊の基地がある横須賀や横浜などで地元の自治体と協賛して艦艇の一般公開や音楽演奏などを実施しています。参加は無料のうえ申し込みは不要ということもあり、『観艦式』とは別に誰でも楽しめる開かれたイベントとして人気を博しています。

2020(令和元)年の『フリートウィーク』は、横浜と横須賀が会場となり、横浜の大さん橋では護衛艦『いずも』や『むらさめ』が一般公開されました。護衛艦の巨大さが感じられる広い甲板から、格納庫への行き来は200人ほどが余裕で乗れそうなサイズの大型エレベーターとあって、こちらにも大きな注目が集まっています。実際に乗ってみると、その感覚はまるで床ごと上がっていくような感覚なので、乗る人たちからはエレベーターが動くたびに歓声が上がるほど。さらに、搭載されている装備品も間近で見学することができます。

日中は国際信号旗を繋ぎ合わせて艦首からマスト、艦尾までを装飾する「満艦飾」を、夜にはライトアップされた艦艇が港を彩る美しいイルミネーション「電灯艦飾」も披露されました(強風により一部中止あり)。

海自ファッションショーも開催

赤レンガパークのメインステージでは『海自ファッションショー』を開催。儀式での正装姿をはじめ、普段の作業着や海外派遣の際の遠い砂漠地帯で着用するユニフォームなど、さまざまな制服を着こなした隊員が登場しました。

また、手旗の実演や芸能人の任命式にトークショー、ヨガ教室などが開催され、毎回大盛況の東京音楽隊のコンサートでは、美しい歌声や吹奏楽の演奏が高らかに鳴り響きました。大人気のアトラクション、哨戒機ミニP-3Cの機動展示も登場しています。

横須賀地区ではいくつもの護衛艦の公開や潜水艦の見学、ヘリコプター展示や音楽隊の演奏会が開かれたほか、自衛隊のゆるキャラが大集合するなど、趣向を凝らした行事が行われました。

そして、海自と言えば忘れてはならないのが、そう、カレーです! 会場では艦艇や部隊ごとに工夫されたご当地カレーが食べられるとあって、大人も子どもも大満足だったようです。

『フリートウィーク』は艦艇の一般公開を含めて、海上自衛隊を身近に感じることができる貴重な機会です。コロナ禍の影響もあり、次回の開催日程は明らかになってはいませんが、ここまでご紹介した通り、海上自衛隊にはいろいろな仕事がありますし、その仕事に見合った魅力的かつ凛々しいユニフォームがあるので、その種類や細かな違いに注目するためにも、ぜひとも足を運んでみてはいかがでしょうか。

出典:海上自衛隊 令和元年観艦式防衛省・自衛隊

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