チェーンソー使用に資格は必要? 正しい使い方や注意項目などの基礎知識を解説!
2019.10.14木を切る、と聞くと「木こり」「斧」などが思い浮かぶのは昔の人? もちろん、木材を伐採するために斧やノコギリを使っていた時代がありましたが、現代では人力で巨木を切り倒すことは時間的にも労力的にも非合理的であり、また、手作業での木材伐採の技術を持つ人が少なくなっていることから、やはり機械化が進んでいます。
ただ、森や林ではうっそうと樹木が生い茂ってしている個所も多いため、大型機械を持ち込むことは現実的ではありません。そこで、機械化といってもサイズが大きくなったわけではなく、動力を電動化したということになります。その電動ノコギリが「チェーンソー」です。
チェーンソーと言われるとホラー映画を思い出す……という人もなかにはいるようですが、その怖いイメージはちょっと横に置くことにして、今回は大変便利な工具としてのチェーンソーにまつわる基礎知識をご紹介します。
※日本ではその業界において古くから「チェンソー」と呼ばれてきましたが、ここでは労働安全衛生法での表記と同じ「チェーンソー」とします。
チェーンソーとは、どんな機械?
そもそも、チェーンソーとはどんな機械なのでしょうか。
英語表記では「chainsaw」で意味は「鎖ノコ」。鎖状のノコギリの刃(これはソーチェーンといいます)が電動で動き、木材を切断する工具です。エンジンが搭載されているので、人力でノコギリを前後に動かすことなく木材などを伐採できるため、林業や農業では必需品となっています。
また最近は、DIYブームによって一般の人でもチェーンソーを使って工作物を製作する人も多いのだそう。また、ガーデニングでの庭木の手入れやアウトドアでの薪割りなどに使用する人も増大しています。ただ、使い方を誤ると危険が伴う機械でもあるので、取り扱いには十分な注意が必要です。
危険防止のために、チェーンソーにはさまざまな安全装置が取りつけられ、対策も取られていますが、業務用と個人使用の場合では、動力、ハンドルの形状、小型から大型までのサイズなど、大きな違いがあります。
チェーンソーのしくみは?
まず、チェーンソーはどのようなしくみになっているかを見てみましょう。
基本構造としては、木材などを切断するガイドバーにソーチェーンがついた部分、それを動かすエンジンなどの動力部分、動力を操作する部分、チェーンソーを持つハンドル部分で構成されています。
ソーチェーンとは前述した通り、チェーンソーの「刃」に当たる部分、つまりは鎖状になった刃のこと。ガイドバーは金属の板状のもので用途ごとにサイズがあり、その用途に適したソーチェーンをガイドバーの周囲に取りつけて使用します。つまり大木を切る場合、大きなガイドバーに長いソーチェーンを取りつけたチェーンソーを使うことになります。さらに、動力には電動タイプやエンジンタイプなどがあり、やはり用途によって動力も使い分けられています。
簡単にいうと、ガイドバーの周囲にソーチェーンを取りつけたものが動力を使うことで高速で動き、木材などを切断できる……というしくみ。木材などに直接ソーチェーンを当てて切っていきますが、ハンドルを両手で握って持ち、動力を操作する装置をコントロールして作業をおこないます。
チェーンソーには免許や資格が必要?
ところで、このチェーンソーを使う場合、免許や資格は必要なのでしょうか。
個人的に使用するのであれば特に制限はありませんが、業務でチェーンソーを使用する作業に従事する場合、「特別教育」を受ける必要があります。
これは労働安全衛生法の第59条(安全衛生教育)によるもので、事業者(雇用者)に義務づけられた、労働者の安全を守るために必要な教育です。
その内容は学科と実技に分けられ、以下の表の通りに定められています(安全衛生特別教育規程10条 労働安全衛生規則36条8による)。
労働安全衛生規則35条によると、雇用主が労働者に対して特別教育をおこなうこととされていますが、直接雇用主が指導するのではなく、ほかの団体や機関での講習を受けるのが一般的です。
たとえば、林災防(林業・木材製造業労働災害防止協会)では安全衛生教育として「チェーンソーを用いておこなう伐木等業務従事者」の講習を適宜おこなっているので、必要に応じて受講できますし、機械を扱うメーカーの教習所などでも講習会を開催しています。
ちなみに、1級や2級などのような免許や資格はありませんので、必要なのは特別教育を受けたという事実です。
ホラー映画やゲームなどでは武器として使われることも多く、チェーンソーにあまりいいイメージを抱かない方もいるかもしれませんが、逆に言えば、そのくらい大きな危険と隣り合わせの機械ともいえます。事故などが起こらないよう安全に取り扱うためには、個人的に使う場合でも特別教育を受けておいたほうが安心であることは間違いありません。
どんなチェーンソーを選ぶ? 動力別に見るタイプ
では、チェーンソーを選ぶ場合はどのようなタイプがよいのでしょうか。はじめに、数あるチェーンソーの種類のうち、動力による違いを見てみましょう。
■エンジンタイプ
林業や農業など、業務用に使われているチェーンソーはエンジンが搭載されているため重量が伴い、大型です。業務上では2サイクルエンジン(2ストロークエンジン)が最適とされています。
●メリット:コードレスなので使用範囲が広く、パワフルでスピーディに切断できる。
●デメリット:騒音と排気ガスが発生する。
■電動タイプ
AC電源にコンセントをつないで使うタイプです。エンジンを搭載していないので比較的軽量です。建築現場や庭の手入れ、DIYなどで使用する場合にも適しています。安価で操作も簡単なので、初心者にも向いています。
●メリット:軽量で低騒音、排気ガスが出ない。
●デメリット:コードが邪魔になり、使用は電源がとれる場所に限られる。
■充電タイプ
充電して使うため、コードレスで使い勝手がよく、比較的軽いので女性でも扱いやすいタイプ。ただしパワーはあまりないので、細い枝などを切断するガーデニングなどに向いています。
●メリット:軽量で低騒音、排気ガスが出ない。コードレスで使いやすい。
●デメリット:バッテリーを装着すると重量が増す。比較的パワーが弱い。
ハンドル別に見るチェーンソーのタイプ
次に、ハンドルの形状別の違いを見てみましょう。
■トップハンドルタイプ
チェーンソー本体の上部と側面にハンドルがついたタイプで、両手でハンドルを握って使用します。主に小型で軽く、コンパクトなチェーンソーに多く使われています。そのため、枝払いや剪定などの軽度で細かい作業向きで、大きな木材の伐採には向いていません。ハンドルが上部にもついているので、片手でも持ち運びやすい形状です。
■リアハンドルタイプ
チェーンソー本体の後部にハンドルがついたもので、チェーンソーの主流タイプです。トップハンドルタイプよりも両手の間が広くなるため、チェーンソーを安定して持つことができます。小まわりはあまりききませんが、枝打ちから丸太の伐採まで、さまざまな用途での使用が可能。業務用タイプは、排気量が40cc以下のエンジンが搭載されたタイプが主流ですが、林業などでプロが使用するチェーンソーの中には50ccぐらいの大型のエンジンを備えたものもあります。
このようにハンドルの形状で用途が異なりますが、動力タイプにも左右されます。チェーンソーを選ぶ際は、切断対象となる木材のサイズ(丸太の太さ)を確認するとともに、チェーンソーごとの切断可能な長さを確認してから、ハンドルタイプを決めるとよいでしょう。
たとえば、大きな丸太を切断するのであれば、排気量の大きなエンジンを搭載したリアハンドルタイプ、DIY用に使う場合は充電式のトップハンドルタイプなどとなります。
チェーンソー使用時の注意点とは
次に、実際にチェーンソーを使用する際に注意する点はどのようなことでしょうか。
誰もが注意しなければいけないのは、やはり安全に使用すること。
チェーンソーは動力を使って高速で刃が動く機械ですから、持ち方やスイッチの入れ方、またメンテナンスが不十分な場合などに、大きなケガや思わぬ事故が起こる可能性があるため、常に危険が伴う機械であることを忘れてはなりません。そうした事故を防ぐためにも、前述の特別教育を受けることが有効ですが、作業する際の服装や、保護具を正しく身に着けることも、同時に大変重要なポイントです。
■身を守る服を着る
基本は長袖、長ズボンを着用して皮膚を出さないようにします。周囲の樹木や機械に引っかかったりしないよう、さまざまな作業に適した作業服があると安心です。軽く、高機能な素材を用いた作業服であれば、季節に応じて快適な作業が可能になります。作業服は手首や足首などの裾口が締まっているので、引っかかりにくく、服の中に木の切り屑などが侵入することを防ぐなどの高い防護性が特徴です。
また、チェーンソー事故で6割を占めるといわれるのが脚の切創です。そうした事故を防止するため、防弾チョッキなどにも使用される特殊繊維があしらわれ、脚の切創を防ぐチェーンソー作業用のズボンが開発されています。これは、動いているチェーンソーがもし当たった場合、瞬時にチェーンソーのカッターを止めるしくみ。あるいは、一般の作業ズボンの上から履いて、足全体をガードするチャプス(高機能繊維でできたカバー)もあります。
■頭・顔を保護する
大きな木材を切る場合は当然のことですが、ヘルメットを着用して頭部を守ります。また、伐採中は木の切り屑や粉じんが飛ぶので、防じん用マスク、保護用メガネやゴーグル、顔を覆うフェイスシールドなどがあるとより安心です。さらに、エンジンを搭載したチェーンソーは大きな音が発生するので、難聴にならないよう騒音防止用の耳栓をつけます。チェーンソーを扱うメーカーでは、遮音性の高いイヤマフ付きのヘルメットが販売されています。
■手・足を保護する
木材などの落下や機械との接触などを防ぐために、できればつま先が補強された安全靴を履きましょう。その際、丈夫な素材で滑りにくい底の靴が有効です。また、林業の作業用シューズとして、軽く、撥水性にすぐれた靴も開発されています。整地されていない現場では歩きにくいため、地下足袋の感触で歩けるようなソールが採用されたタイプです。さらに、チェーンソーを持つ手には、必ず防振性のある手袋をつけましょう。これは手を切らないように保護するだけでなく、機械から伝わる振動を軽減する機能性になります。長時間、業務に携わる人にとって作業上とても重要なポイントとなります。
チェーンソー使用による振動障害について
前項で、チェーンソー使用時には防振性手袋の着用が重要だと述べたのは、チェーンソー使用による体への影響が顕著なためです。戦後、林業が盛んになった頃にチェーンソーが盛んに使われましたが、同時に多くの林業従事者の手指に「振動障害」が起こりました。
振動障害とは「チェーンソー、グラインダー、刈払機などの振動工具の使用により発生する手指等の末梢循環障害、末梢神経障害および運動器(骨、関節系)障害の3つの障害の総称」と厚生労働省のサイトに記載されています。
具体的な症状は、手や指、腕などにしびれや冷え、こわばりなどを持続的に感じるもの。寒いときに手や指が白くなり、末梢循環障害が起こるレイノー病の症状を呈します。かつては、皮膚が“ろう”のように白くなることから、「白ろう病」という名でも呼ばれていました。原因は、チェーンソーなどの振動工具による振動が手や指を通して伝わるだけではなく、作業時間の長さや寒冷地などでの作業環境など、さまざまな要因が複雑にからみあうことで発症すると考えられています。
ちなみに、振動障害の対象となる振動工具の種類は厚生労働省により分類されています。チェーンソーを筆頭に、さく岩機などのピストンによる打撃機構を有する工具、エンジンカッターなどの内燃機関を内蔵する工具など、全部で9つの種類におよびます。
チェーンソーだけは他の工具とは別に独立して分類され、トップにあげられていることから、振動障害を起こす振動工具の代表として、その振動具合が大きいと考えられていることがわかります。それだけ、チェーンソーの使用には注意が必要であり、防振性手袋の着用がとても大切だといえるでしょう。
チェーンソーの作業時間を守る
とても便利なチェーンソーですが、使用することで振動障害を起こしてしまうと聞くと、使うのをためらってしまうかもしれません。とはいえ、使わなければスムーズに作業を進めることができないことになります。そこで、厚生労働省では振動障害予防のための対策を講じるよう、さまざまな予防対策を示しています。
以前は、チェーンソーの機械本体(もしくは取扱説明書)に記載された「周波数補正振動加速度実効値の3軸合成値」によって、厚生労働省通達で1日の作業時間が決められていました。
「周波数補正振動加速度実効値の3軸合成値」が10m/s2以下の場合と、それ以上の場合で違いますが、具体的には一日のチェーンソー作業時間は2時間以内、連続作業時間を10分以内にする、というものです。
ちなみに、「周波数補正振動加速度実効値の3軸合成値」とは、わかりやすくいえば「振動の強さを表す数値」といえます。チェーンソーなど、振動障害の対象となる製品には「周波数補正振動加速度実効値の3軸合成値」があり、各メーカーはHPなどで公表するとともに、製品には必ず記載されています。チェーンソーを使用する際は必ず確認してください。
もし、1日に2時間しか作業ができないとなると、林業の仕事が進まなくなってしまいますが、近年のチェーンソーは振動障害対策が進み、開発、改良がおこなわれてきました。そこで、厚生労働省では「周波数補正振動加速度実効値の3軸合成値」「振動ばく露時間」から「日振動ばく露量A(8)」を算出して、振動障害予防の対策を講じることとしました。国際標準化機構(ISO)や海外での取り組み状況をふまえて、定められたものです。
「日振動ばく露量A(8)」とは、1日あたりの振動ばく露量で、工具の「周波数補正振動加速度実効値の3軸合成値=a[m/s2]」 および1日あたりの振動ばく露時間=T[時間]から算出できます。
詳細は以下にある、厚生労働省のウエブサイト「振動障害の予防のために」を参照してください。「日振動ばく露量A(8)」はサイト内の「日振動ばく露量A(8)の計算テーブル」から求めることができます。
チェーンソーの作業前の点検
実際にチェーンソーを使用する際には、注意しなければならないことが多々あります。まず、作業前の点検や注意点を確認しておきましょう。
■燃料のチェックおよび点検
エンジンを搭載したチェーンソーは、チェーンソーを動かすための燃料のチェックが必要です。給油や点検を忘れずに。
■ソーチェーンの調整
部品が正しく取りつけられているか、ネジはゆるんでいないか、ソーチェーンがスムーズに動くかを確認してください。
■ソーチェーンの目立て
取扱説明書に沿って、ソーチェーンの目立てをおこないます。目立てとは研磨、つまり刃を研ぐこと。目立てを適切にしていないと、チェーンソーがうまく動かず、きれいに切れなくなってしまいます。素手では扱わず、必ず手袋をしておこないましょう。
チェーンソー・スタート時のチェックポイント
点検やチェックが終わったら、チェーンソーで木材を切っていきます。エンジンを搭載したチェーンソーの場合、エンジンをスタートさせることから始めます。
■始動する前に
地面が平らな安定した場所にチェーンソーを置きます。ソーチェーンが動くので、ソーチェーン部分に当たるものがないように気をつけます。地面にも触れないようにしましょう。
■エンジンのかけ方
左手でチェーンソーの前側のハンドルを握ります。リアハンドル型の場合は、右足でリアハンドルの下側を踏んで固定し、右手でスターターを引くとエンジンがかかります。トップハンドル型の場合は、右ひざでチェーンソーの本体を固定してからスターターを引きます。
■チェーンブレーキ
チェーンブレーキが搭載されている機種の場合は、ブレーキをかけた状態でエンジンをかけることができるため、エンジンが作動していてもチェーンが回転することを防げます。エンジンスタート後、チェーンブレーキを解除しましょう。解除を忘れてエンジンをかけ続けると、故障の原因になります。
チェーンソー切断時の基本的な注意事項
さあ、いよいよチェーンソーで木を切っていきます。
巨木を伐採・倒木するのはプロの仕事ですから、安全衛生規則に基づいて作業をおこなうことになります。ここでは、チェーンソー使用時の基本的な注意点を挙げていきます。
■安定した姿勢でおこなう
作業時は両足を開いて、安定した姿勢で進めましょう。高所や不安定な場所での作業は危険です。
■チェーンソーの持ち方
リアハンドル型の場合、左手で前側のハンドルを、右手でリアハンドルを持ちます。トップハンドル型の場合でも必ず両手でハンドルを持つようにしましょう。片手ではキックバックが起こった際などに対応できないことが多いからです。尚、チェーンソーは体の右側の位置で作業をおこないます。
■火気・火傷に注意
燃料は引火する可能性があるので、補給には細心の注意を払っておこないます。もちろん、作業中のたばこも厳禁です。燃料が漏れた場合はすぐにエンジンを停止し、エンジンが冷えるまで枯草や燃料などの可燃物の近くには置かないようにします。
また、ガイドバー、ソーチェーンなどは高温になるため、触らないように気をつけましょう。触れるとやけどをする恐れがあります。
最大の注意点、キックバックとは
チェーンソーで木を切っている最中に、チェーンソーの駆動力によりチェーンソー自体が跳ね返ってくることがあります。これを「キックバック」といい、とても強い力が働く非常に危険な現象です。
キックバックが発生するのは、チェーンソーのガイドバー先端から上側(4分の1部分)のキックバックゾーンと呼ばれるところに木材などが当たった場合や、釘など切れないものに触れた場合です。
キックバックが発生すると、チェーンソーが非常に強い力で跳ね返されるので、使用者がその力を制御しきれない場合があり、大ケガにつながったり、命にかかわる事故に発展する可能性があります。
キックバックを防ぐためには、以下の点を守りましょう。
●ガイドバー先端部のキックバックゾーンでの作業をおこなわない
●エンジン全開のフルスロットルで作業する
●石や金属など、かたいものに当てない
キックバックによるケガを防ぐためにもチェーンブレーキが有効です。さらに、キックバックで止まる慣性自動チェーンブレーキが装備されている機種であれば、リスクを下げられますが、日本では残念ながら標準装備ではありません。安全重視の観点では、慣性自動チェーンブレーキ搭載機種がおすすめです。
使用後も点検と整備が必要
チェーンソーを使った後は、そのままにしておいてはいけません。使用都度の点検や清掃が必要なほか、定期的なメンテナンスも必要です。取扱説明書に基づいて正しく点検や整備・保管をおこないましょう。
■保管する
使用後はエンジンを停止して、ソーチェーンにカバーをかけます。機械が冷えたのを確認してから保管しますが、長期保管する場合は燃料を抜いておきます。燃料が残っているとエンジンが不具合を起こす可能性があり、火災を起こす恐れも生じるためです。
■整備をする
使い終わったチェーンソーについた木くずを取り除き、汚れなどを落とします。パーツを分解して組み立て直し、切れ味が悪い場合は、専用のやすりでソーチェーンの目立てをおこないます。自分でできない場合は、販売店で点検、整備をしてもらいましょう。
チェーンソーのメーカーは?
チェーンソーは国内、海外ともに多くのメーカーで製造されています。チェーンソー専門メーカーは少なく、チェーンソーのほかに、草払い機や芝刈り機などエンジンを搭載した農林業道具を扱っているところが多いようです。主なメーカーは次の通りです。
【海外メーカー】
■ハスクバーナ(Husqvarna):スウェーデンの歴史あるメーカー。プロ用として使われることが多い。
■スチール(STIHL):ドイツの老舗メーカー。店頭での対面販売のみ。
【国内メーカー】
■ゼノア(ハスクバーナ・ゼノア):プロ向け、一般向けを取り揃え、環境対策エンジンを開発。
■やまびこ(共立・新ダイワ):新ダイワは大排気量のモデルもあり、パワフルだと定評がある。
■シングウ:小樽に本店がある。社有林の経営管理をおこなう。
■マキタ:本社は愛知県。充電式で手入れが簡単なチェーンソーが人気。
■リョービ:広島に本社があり、園芸用機器や電動工具に定評がある。 ■HiKOKI(旧日立工機):建機メーカーも注目。ラインナップが多い。
チェーンソーによる芸術とは
近年はDIYなどの普及やアウトドアの人気により薪ストーブユーザーにも人気のチェーンソーですが、チェーンソーを使った「チェーンソーアート」をご存じでしょうか。
「チェーンソーアート」とは、その名の通りチェーンソーを使った芸術で、多くは木や氷を素材にしたチェーンソーによる彫刻です。作品のそのものを展示するだけではなく、制作過程を披露することでエンターテインメントとして楽しめる要素があり、人物や動物などのほか、マスコットなど多種多様なものをチェーンソーだけで彫刻できるのだそう。
世界ではもちろん、日本でもカービングショーが開かれていて、2019年7月にドイツで開かれた「スクラプター・ラバッツ2019」には、チェーンソーアートの元世界チャンピオンである城所ケイジさん(52)が招かれました。しかも、来場者による投票で城所さんの作品が最高賞を受賞したというから驚きです。
画像は違うチェーンソーアートですが、高さ2メートル、直径80センチにおよぶ丸太を使って3日間で仕上げた作品は、城所さんの星座でもある「水瓶座」をモチーフにした作品とのこと。
迫力ある彫刻がすべてチェーンソーで生み出されるとは、新しいチェーンソーのイメージ作りにも大きく貢献しているのではないでしょうか。
── これまでホラー映画のイメージが強かったチェーンソーですが、チェーンソーアートの出現により、新しい世界が切り拓かれつつあります。
近年はDIYなどの普及やアウトドアの人気により、薪ストーブユーザーにも人気のチェーンソー。林業のプロが使う専門の道具から素人が使える工具として認識されており、一般的に身近なものになりつつあるチェーンソーは廉価で使いやすさを重視したものが増えているようです。
ただし、購入する際はその性能をしっかり見極め、チェーンソーを使用する際は、使用者本人だけでなく、周囲の状況にもくれぐれも気をつけて作業をおこなうことが肝要です。
参考
■厚生労働省 職場のあんぜんサイト
■日本チェンソー協会
■森づくり安全技術・技能全国推進協議会
■AGARA紀伊民報
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