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工場の雇用形態とは?正社員・契約社員・派遣・アルバイトは何が違う?

工場の求人の雇用形態の欄には、正社員や派遣社員、契約社員、パート・アルバイトといった記載があります。雇用形態によって、雇用の安定性や給与形態、働き方などに違いがあります。雇用形態の種類やそれぞれの特徴、メリットやデメリットについて紹介していきます。

工場の雇用形態の正規・非正規とは?

工場などの雇用形態に関して、「正規」や「非正規」という言葉を耳にすることがあるのではないでしょうか。

雇用形態は、「正規(正規雇用・正規社員)」と「非正規(非正規雇用・非正規社員)」に区分することができます。

一般的に、正規雇用・正規社員と呼ばれる雇用形態には3つの定義があります。1つ目は直接雇用であること。直接雇用とは、勤務する企業と直接、雇用契約を結ぶことをいいます。2つ目は雇用期間の定めのない無期雇用であること。3つ目は、週5日・1日8時間勤務といったフルタイム勤務であることです。正規雇用・正規社員に該当するのは正社員のみになります。

一方、非正規雇用・非正規社員は、正規雇用・正規社員以外の雇用形態を指します。非正規雇用・非正規社員に該当するのは、派遣社員と契約社員(期間工)、アルバイト・パートです。

派遣社員はフルタイムの勤務が中心ですが、派遣先企業の直接雇用ではなく、派遣会社と雇用契約を結んでいるため、非正規雇用・非正規社員に該当します。また、契約社員(期間工)やパート・アルバイトは直接雇用ですが、契約期間の定めのある有期雇用であるため、非正規雇用・非正規社員になります。パート・アルバイトは主にフルタイムではないという点でも、正規雇用・正規社員の要件に該当しません。

工場に勤務する人の雇用形態の種類

工場に勤務する人の雇用形態には、主に正社員や契約社員(期間工)、派遣、アルバイトといった種類があります。それぞれの特徴やメリット・デメリットについてみていきます。

正社員

正社員は直接雇用で、フルタイム勤務で期間の定めのない労働契約で働く形態です。正社員は健康保険や厚生年金、雇用保険に加入し、手厚い福利厚生が受けられます。また、給与形態は月給制で、通勤交通費や賞与が支給されるのが一般的です。さらに正社員は役職について昇進していくチャンスがあります。

正社員は安定した雇用形態であり、一般的に非正規雇用よりも賃金が高いことがメリットです。一方で勤務先の工場によっては、転勤の可能性があることがデメリットといえます。

契約社員(期間工)

契約社員は、企業との直接雇用による期間の定めのある雇用形態のうち、主にフルタイムで働くケースを指します。自動車メーカーや自動車部品メーカーでよく目にする「期間工」の募集は、契約社員に該当します。

契約社員は健康保険や厚生年金、雇用保険に加入するほか、通勤交通費が支給されるのが一般的です。給与形態は月給制のところもありますが、日給制や時給制のところもあるなど様々です。また、福利厚生の適用される範囲が正社員とは異なるケースがあり、賞与を支給しているのは一部の企業です。

ただし、期間工としての募集では、皆勤手当や契約期間満了時の満了慰労金など、諸手当が充実しているのが特徴です。

契約社員は雇用契約に勤務地が明記されている場合は、転勤がないことがメリットです。また、重責のない制限された範囲内の仕事をしたい人に向いた働き方といえます。期間工は短期間でお金を貯めたい人にも向いています。

一方で契約社員は昇格ができないことが一般的で、契約期間の満了時に必ず更新されるとは限らず、雇用が不安定なこともデメリットです。契約社員の契約期間は最大で3年間と定められています。契約を更新することは可能ですが、通算5年を超えて契約を結ぶと、労働者本人からの申し入れがあると、無期契約に転換しなければならないとされています。そのため、契約を更新するのは通算5年までとしている企業が少ないのです。

ただし、契約社員に対して、正社員登用制度を設けている企業が目立つなど、正社員への道が開かれている企業も少なくありません。特に期間工は、メーカーによっては正社員への登用を積極的に行っています。

パート・アルバイト

パートとアルバイトの法律上の区分はありません。パートタイム・有期雇用労働法では、1週間あたりの所定労働時間が、フルタイムで働く正社員より短い人をパートタイム労働者と呼んでいます。一般的には、直接雇用の短時間勤務の労働者のうち、学生やフリーターをアルバイト、主婦や主夫をパートと呼ぶことが多いです。

パートやアルバイトは時給制のケースが多く、賞与が支給されないのが一般的で、通勤交通費の支給は企業によって異なります。パートやアルバイトも勤務時間や日数などの要件を満たすと、健康保険や厚生年金、雇用保険に加入することになります。

パートやアルバイトは勤務日や勤務時間を選びやすく、未経験から挑戦しやすいことがメリットです。ただし、契約期間が更新されるとは限らない点は契約社員と同じであり、雇用が不安定になることがデメリットです。また、正社員や契約社員、派遣社員よりも、収入が少ない傾向があります。

さらに、パートやアルバイトが担当する業務は、正社員や契約社員よりも、単純な作業となるのが一般的です。比較的取り組みやすいことにメリットが感じる人がいる一方で、物足りなさを感じる人もいるでしょう。

派遣社員

派遣社員は派遣会社と雇用契約を結び、派遣先企業の指揮命令下で働く雇用形態です。指揮命令を受ける派遣先企業とは雇用契約がないため、間接雇用と呼ばれています。派遣社員は時給制で、通勤交通費や賞与が支給されないのが一般的です。

工場の製造業務では、組み立てや検査、ライン作業、検品や梱包、フォークリフトによる運搬といった業務で派遣社員が活躍しています。

派遣社員は、職種や勤務時間、残業の有無などの希望条件を踏まえて派遣されるため、ライフスタイルにあった働き方ができることがメリットです。一方で、契約期間の満了をもって更新されないこともあり、派遣会社からすぐに次の派遣先の紹介を受けられるとは限りません。また、同一企業の同一部署で働くことができる期間は3年までと制限されています。派遣社員は雇用が不安定であることがデメリットといえます。

紹介予定派遣という働き方も

紹介予定派遣とは、派遣社員として最長6ヶ月間勤務した後、派遣先企業と派遣社員の双方の合意によって、直接雇用の正社員や契約社員に変わる働き方です。ただし、本人が希望した場合も、スキルが不十分と判断されると、直接雇用されない点に注意が必要です。工場の製造の現場の仕事も、紹介予定派遣による求人が見受けられます。

紹介予定派遣は、未経験の職種でも正社員として採用されるチャンスがあることや、実際に仕事内容や職場の雰囲気を知ることで、直接雇用された後のミスマッチが起こりにくいことがメリットです。

まとめ

正社員や派遣社員、契約社員、パート・アルバイトといった雇用形態にはそれぞれメリットやデメリットがあります。ライフスタイルやライフステージにあった働き方をしましょう。

ただし、将来を見据えると、安定した雇用形態である正社員として働くメリットは大きいです。正社員の求人に応募するほか、契約社員からの正社員登用や紹介予定派遣といった方法からも、正社員を目指すことが可能です。

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