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工場や倉庫の検品のお仕事とは?アルバイトや派遣の作業内容は?

工場や倉庫の検品は、梱包などとともに軽作業と呼ばれている仕事のひとつです。アルバイトや派遣で検品の仕事の求人を目にすることがありますが、どのような作業を担うのでしょうか。工場と倉庫の検品の仕事には違いがあります。検品の仕事内容や主な雇用形態、時給などに触れたうえで、メリットやデメリットから仕事の特徴についても解説していきます。

工場の検品の仕事内容とは

工場の検品は、主に商品に欠陥や破損がないか確認して、不良品を仕分ける仕事です。工場で大量生産されている商品は製造の過程で少ない確率ではあるものの、不良品が発生します。各工程で機械によるチェックが行われていても、細かな不具合を見つけ出せないことがあります。そのため、不良品の混在を防ぐため、出荷前の商品のチェックとして検品が実施されています。

工場の検品の作業内容の種類

工場の商品の検品は手作業が中心ですが、機械を用いるケースもあります。工場の検品の作業内容について、不良品の仕分け、混入検品、動作確認という種類に分けて紹介していきます。

不良品の仕分け

工場の検品で多くを占めるのは目視によって検品を行い、手作業で不良品を仕分けていく作業です。工場で製造している商品によって、検品の作業内容は異なります。

例を挙げていくと、製本工場の検品では、でき上がった本にページの抜け落ちや印刷が不鮮明な箇所、汚れや破れ、折り目などがないかチェックします。アパレル工場では、衣服に破れやほつれ、汚れがないか確認します。また、梱包後の出荷前の段階では、値札の有無や梱包状態をチェックする仕事もあります。

工場によっては検品だけではなく、箱詰めの仕事など後工程の作業も担当します。たとえば、ベルトコンベアで運ばれてくる化粧品にシールが貼ってあるか確認して、問題がなければ箱詰めしていくといった作業です。

混入検品

混入検品は包装された商品に異物が混入していないか、確認する作業です。箱詰めされている商品であれば、商品を出して破損や汚れの有無を確認することもできます。しかし、密閉されたパッケージの商品は、目視での検品はできません。そこで、密閉されたパッケージの食料品などは機械を使って、異物の混入がないか確認するとともに、規定の容量となっているか計量が行われることもあります。

動作確認

機械製品やゲーム、スマホのアプリなどの動作確認も、検品の仕事のひとつです。プログラム通りに作動するか、バグなどの不具合が生じないか、表示内容に誤りはないかといった点をマニュアルに沿って確認していきます。

倉庫の検品の仕事内容とは

倉庫など物流関係の検品の仕事は、伝票の記載内容との数量との確認がメインです。倉庫の検品には、主に入荷検品と出荷検品があります。入荷検品は入荷した商品の品名や数量が納品伝票と合っているか、確認するものです。出荷検品では、倉庫内で出荷伝票などに従ってピッキングされた商品が合っているか、品名や数量を確認します。また、入荷検品や出荷検品を行う際には、商品の外装に破損などの異常がないか合わせてチェックします。

工場や倉庫の検品の仕事の服装は?

検品の仕事の服装の自由度は勤務先によって異なりますが、取り扱う商品による傾向があります。

食料品や化粧品の工場では衛生服や帽子が制服として貸与され、髪の毛は帽子のなかにしまい、マスクの着用が義務付けられていることが多いです。また、一般的に異物の混入を防ぐため、ピアスや指輪などのアクセサリーが禁止されています。プラスチック製の容器などを製造するクリーンルームでの作業も、同様の傾向があります。

一方、本やアパレルの工場や倉庫で検品作業を行う場合は、パンツや動きやすい服装といった指定はあるものの、私服での勤務となるケースが中心です。私服が汚れるのを防ぐため、エプロンや上着のみ、貸与されるところもあります。制服がない場合は、シンプルで動きやすいTシャツやスウェットにパンツ、スニーカーといったスタイルが向いています。ケガを防止するため、長袖の着用が義務付けられていたり、推奨されていたりするケースもあります。

髪型はカラーは自由なケースが多いですが、長い髪の場合は束ねることが義務付けられているケースもあるため、注意が必要です。また、服装や髪型は比較的自由でも、ピアスやネイルなどは禁止されているところもありますので、勤務を開始する前に確認しておきましょう。

工場や倉庫の検品の仕事の求人の特徴は?

工場や倉庫の検品の仕事の求人について、雇用形態や働き方などの特徴をまとめました。

検品の前後の工程も担うケースもある

工場や倉庫によっては検品だけではなく、前後の工程を含めて担当することもあります。たとえば、工場で検品から箱詰め、梱包までを担当するケースや、倉庫で入荷検品から入荷仕分けまでを担うケースが挙げられます。また、軽作業スタッフを一括で募集しているケースも少なくなく、検品や仕分け、梱包といった業務のうち、いずれを担当するかは入職後に決まることもあります。特に検品のみを担当したい場合は、面接時に担当業務についてよく確認しておきましょう。

検品の求人の雇用形態はアルバイトや派遣が中心

工場や倉庫の検品の仕事の求人の雇用形態は、アルバイトや派遣が中心です。検品の仕事で正社員の求人は限られています。

ただし、派遣での求人のなかには紹介予定派遣での募集もあります。紹介予定派遣とは、最長で6ヶ月間の契約期間の終了後に、派遣先の企業と派遣スタッフの双方の合意によって、正社員として派遣先企業で直接雇用されるものです。正社員としての就職を目指している人にとっても、実際に仕事内容や職場の雰囲気を確認できるというメリットがあります。

正社員の募集は管理業務を担うケースが多い

工場や倉庫の検品の仕事は正社員の求人も多少はありますが、検品だけではなく、管理業務も担うケースが多くを占めます。たとえば、納期に間に合うように作業の段取りを考えて、派遣スタッフやアルバイトスタッフに指示したり、教育を行ったり、アルバイトスタッフのシフトを作成するといった業務を担います。どういった雇用形態で働くのが向いているか、将来のキャリアプランも踏まえて考えましょう。

検品の仕事の勤務形態

検品の派遣やアルバイトは短期での募集もありますが、3ヵ月以上の長期の求人が中心です。検品の仕事の勤務時間は、9時~18時といった日勤が中心です。工場や倉庫によっては、夜から翌朝までの勤務などの夜勤もあります。また、勤務日数は派遣の場合は週5日勤務が中心です。一方、アルバイトは工場や倉庫によっては、週1~5回の勤務日数が選べたり、1回3時間程度の短時間勤務で働くことも可能です。

また、主婦や主夫がアルバイトとして働く場合、扶養内での勤務を希望すると、超過しないように勤務日数や勤務時間を配慮してくれるところもあります。

検品の仕事の通勤手段

工場や倉庫は、電車やバスといった公共の交通機関ではアクセスしにくい場所に設けられていることが少なくありません。そのため、駐輪場や駐車場が完備され、自転車のほか、バイク通勤や自動車通勤ができるところが多いです。また、工場や倉庫のなかには、最寄り駅などから無料の送迎バスを運行しているところもあります。

検品のアルバイトや派遣の時給はどのくらい?

工場や倉庫の検品のアルバイトや派遣の時給は首都圏の場合、時給1000円~1200円がボリュームゾーンです。冷蔵倉庫での作業など特殊な事情がある募集は、時給が高めとなる傾向があります。また、22時~翌5時までの時間帯は、労働基準法によって25%の深夜割増賃金を支給することが義務付けられているため、深夜手当が支給されます。もともとの基本賃金が深夜は高めに設定されているケースもみられるなD、深夜の時間帯の勤務は稼ぎやすいです。

検品のアルバイトや派遣は、交通費の支給の有無は求人によって異なります。交通費の支給の有無や上限の規定によっては、多少時給の設定が低くても、実質的に得られる収入が多いケースも考えられます。交通費の支給の有無などについて、仕事の求人情報や面接で確認しておきましょう。

また、検品のアルバイトを半年や1年程度続けて、作業スピードが上がるなどスキルアップした場合には、時給がアップするケースもあります。

検品の仕事は未経験でもOK?

工場や倉庫の検品の仕事は、学歴を問われず、特別な知識や経験、資格なども必要とされない、未経験から始められる求人がほとんどです。また、マニュアルに沿って進めていく作業が中心となっています。入職時に研修を実施したり、仕事の説明を行ったりするなど、多くの企業では未経験から無理なくスタートできる体制をとっています。そのため、機械製品やスマホのアプリなどの検品も、特別な知識がなくても取り組めることが多いです。

検品の仕事は学生やフリーターのほか、ブランクのある主婦や主夫のなかにも、未経験から検品の仕事を始めた人もいるなど、主に20代~50代の幅広い年齢層の人が活躍しています。

検品の仕事のメリットは?

検品の仕事は、ミスなくこなすことでやりがいを覚えたり、人によっては働きやすさを感じたりする仕事です。検品の仕事にはどのような良さややりがいがあるのか、メリットをまとめました。

一人で黙々と作業ができる

検品はマニュアルや指示書に基づいて、同じような作業を繰り返し行うのが基本です。挨拶をするなど社会人としてのマナーは求められることはありますが、コミュニケーションを頻繁にとる必要がない仕事がほとんどです。一人で黙々と作業ができることがメリットに挙げられます。

体力的な負担が比較的少ない

検品の仕事は軽作業に含まれることもありますが、目視や手作業による業務がほとんどです。倉庫内を歩き回るピッキングや、重いものを持つ積み込みや運搬といった仕事よりも、比較的体力的な負担が軽いといえます。そうした理由もあり、女性を含め主に50代までの幅広い年齢層の人が活躍しています。

新しい仕事を覚える頻度が低い

検品の仕事は担当する作業内容を覚えてしまえば、同じ作業を繰り返し行うことがほとんどです。担当する商品や作業が変わらない限り、新しい仕事を覚えることを求められることはあまりありません。ルーティーンワークが好きな人にとって、頻繁に新しい仕事を覚える必要がないこともメリットといえます。

自分の成長を実感できる

検品の仕事は慣れてきたり、ちょっとした工夫をしたりすることで作業スピードが上がってきます。同じ時間で多くの仕事をこなせるようになると、自分の成長が感じられるでしょう。

希望する日数や時間で働ける

工場や倉庫の検品の仕事は、派遣の場合は週5日の勤務となる求人が多くを占めます。一方、検品のアルバイトの求人であれば、週3回からの勤務でよいところが少なくなく、週1回の勤務から働けるところもあります。また、1回の勤務時間は3時間の勤務からOKというところもあるほか、残業も少ない傾向です。希望する日数や時間で働きやすいことも、検品の仕事のメリットです。学業や家庭を優先するなど、プライベートを重視した働き方がしやすいといえます。

検品の仕事のデメリットは?

検品の仕事は単純な作業内容ではあるものの、働くうえでの厳しさを感じやすい点もあります。検品の仕事ならではのデメリットをまとめました。

立ち仕事で足腰が疲れる

検品の仕事は重いものを運んだり、歩き回ったりすることはあまりありませんが、立ち仕事が中心です。また、同じ姿勢で長時間過ごすことになります。そのため、足のふくらはぎがパンパンになったり、腰に負担がかかったりすることがあります。同じ姿勢を取り続けると、筋肉が固まって疲労を感じやすいため、休憩時間にストレッチを行うとよいでしょう。

目が疲れる

目視による検品に限らず、動作確認を行う場合なども、目で不良を見つける作業が中心です。ずっとチェックを続けることで、目に疲労感を覚える人が少なくないようです。目の体操をしたり、栄養バランスのよい食事をとったり、十分な睡眠をとるなどして、目の疲労を溜めないように心掛けましょう。

単純で単調な作業が続く

検品の仕事は、同じような作業を繰り返し行うのが基本です。単調な作業を長時間行うことが苦手な人や、身体を使ったり動いたりする仕事を好む人は厳しさを感じるかもしれません。

ミスが許されない雰囲気で神経を使う

検品の仕事は難しい仕事ではありませんが、工場で商品の不具合や汚れを見逃してしまったり、倉庫で数量の違いに気付かなかったりすると、クレームの原因になることもあります。工場では検品ミスが事故につながる恐れも否めません。いずれにしても、検品ミスは企業の信用の低下につながることから、ミスが許されない張り詰めた雰囲気が漂うこともあります。集中して作業を続けることが求められるなど神経を使うため、慣れるまでは精神的にも疲労を覚えることも考えられます。

集中力を保って作業ができるように、こまめに休憩を挟む工場や倉庫もありますので、上手に休憩時間にリフレッシュすることが大切です。

工場や倉庫の検品の仕事に向いている人とは

工場や倉庫の検品はメリットもデメリットもありますが、人によっては働きやすさを感じられる仕事です。検品の仕事に向いた人や活躍しやすい人の特徴をまとめました。

コツコツと同じ作業を繰り返すのが得意な人

検品の仕事は、コツコツと同じような作業を繰り返して行うのが基本です。楽そうに思えるかもしれませんが、同じ作業を繰り返していくうちに、飽きてしまうようでは検品の仕事は務まりません。一定のペースで同じことを繰り返して行うのが得意な人に向いています。

手際よく作業ができる人

工場では生産計画に沿って工程を進めていく必要があり、倉庫でも納期に合わせて出荷しなければなりません。そのため、計画に沿って多くの作業量をこなしていくことが求められます。作業効率を向上するために工夫できるポイントを見つけながら、手際よく作業ができる人に適性があります。

丁寧で正確な作業を行うのが得意な人

検品ミスはクレームにつながることが多く、工場の場合は事故につながる恐れもあります。検品は簡単な作業にであっても、集中力を切らしてしまうと、不具合がある商品を見逃してしまうことが考えられます。自分なりに目標設定をしたり、上手に気分転換を図ったりするなど、集中力を維持してミスなく丁寧に仕事を進めていける人が活躍できます。

まとめ

工場や倉庫の検品は、学歴や経験、資格などが問われず、軽作業のなかでは体力的な負担が小さいことから、幅広い年齢層の人が未経験からスタートしやすい仕事です。ただし、検品の仕事は同じ作業を繰り返すことが特徴であり、向いていると感じる人もいれば、厳しいと思う人もいます。就業後のミスマッチを避けるためには、仕事の特徴をよく理解しておきましょう。

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