工場の製造スタッフの仕事の探し方は?求人を探す3つの方法
2021.06.01工場の製造スタッフの仕事を探すとき、できるだけよい条件で働きやすい職場を探したいですよね。工場の製造スタッフの仕事の主な探し方には、求人情報サイトや派遣会社、ハローワークを利用する方法があります。それぞれの特徴や仕事を探すときの流れ、メリットやデメリットなどについて紹介したうえで、転職活動のポイントにも触れていきます。
工場の製造スタッフの仕事の探し方1:求人情報サイト
求人情報サイトは、スマホやパソコンからネットにアクセスすることができれば、誰でも手軽に利用することが可能です。すぐに仕事を探したい人はもちろん、どんな求人があるのかチェックしたい人にも向いています。
求人情報サイトの特徴
求人情報サイトとは、企業からの依頼による求人情報が掲載されているサイトです。求人情報サイトには、一般の求人情報サイトと工場専門の求人情報サイトがあります。
求人情報サイトによる違いがありますが、豊富な求人数の中から、エリアや業種、職種、雇用形態などの検索条件を設定して絞り込んで、希望条件にあった求人を探すことができます。
求人情報サイトで応募したい企業が見つかったら、WEB上などから応募をします。その後は企業によっては書類選考があり、メールや電話などで面接の日程が来て、採用選考に進むという流れです。
多くの求人情報サイトでは会員登録をすると、希望条件に合った求人が掲載されると、メールで情報を受け取ることができます。
求人情報サイトは企業からの掲載料で運営されていることから、求職者は無料で利用することが可能です。
一般の求人情報サイトと工場専門の求人情報サイトの違い
一般の求人情報サイトと工場専門の求人情報サイトを比較すると、工場専門の求人情報サイトの方が、工場の製造スタッフの求人に向いた形で運営されている傾向があります。
たとえば、工場専門の求人情報サイトでは、寮を完備するところが多いことから、検索条件に「寮完備」、「寮費無料」といった項目が設けられています。
また、大手の一般の求人情報サイトは、応募する際に会員登録が必要なのが一般的です。これに対して工場専門の求人情報サイトは、応募にあたって会員登録が不要であり、簡単な項目の入力で応募することが可能です。また、電話での応募を受け付けて、その場で面接日を決める方法もとれるサイトもあります。
一方、一般の求人情報サイトは工場に限らず、幅広い業種や職種の選択肢から求人を探せるのがメリットです。大手の一般の求人情報サイトは大手企業の求人に強い傾向があります。
キャリアアドバイザーへの相談が可能なサイトも
一般的に求人情報サイトは自分で求人情報を検索して、自分で応募先企業を選んで応募するものです。転職エージェントのように選任のキャリアアドバイザーがつくというものではありません。
ただし、求人情報サイトの中には、キャリアアドバイザーへの相談が可能なサイトもあります。たとえば、「工場の仕事が初めて、でどんな仕事が自分に合っているかわからない」、「履歴書の書き方がわからない」といった場合に相談できるので安心です。
求人情報サイトのメリット・デメリット
求人情報サイトはスマホやパソコンからアクセスして、求人情報をいつでも手軽に探すことができることがメリットです。在職中に次の仕事を探したい場合も、昼休みや退社後、休日などを利用して、いつでも求人情報をチェックすることができます。
一方で、希望条件とスキルがミスマッチである場合には、そうした状況に自分では気づきにくいことから、求職活動が長期間に及ぶことがあります。
工場の製造スタッフの仕事の探し方2:派遣会社
派遣会社を利用して働く場合には、企業の直接雇用ではなく、雇用関係にあるのは派遣会社です。派遣会社は希望条件にあった仕事を探しやすい一方で、有期の雇用である点を踏まえておきましょう。
派遣会社の特徴
派遣会社を通じて工場で仕事をする場合は、派遣社員は派遣会社と契約期間の間だけ、雇用契約を結び形になります。派遣会社と派遣先企業は労働者派遣契約を結んでいます。業務上の指示は派遣先企業から受けますが、給料の支払いを行うのは派遣会社です。
契約期間は1ヶ月や3ヶ月、6ヶ月といった単位で、3ヶ月ごとに契約を更新するのが一般的です。ただし、労働者派遣法の規定によって、同一の派遣先の同一の課などの組織単位では、3年を超えて派遣社員として働くことができない点に注意が必要です。
派遣会社には幅広い職種を取り扱う総合型のほか、業界特化型や職種特化型といった種類があります。工場の製造スタッフの仕事を探すときには、製造業に特化した派遣会社の利用が、案件数が多いことから向いています。
派遣会社によって非公開求人や独占求人が異なるため、1つの派遣会社に絞らず、複数の派遣会社に登録するのが一般的です。
派遣会社への応募から就業までの流れ
派遣会社で製造スタッフの仕事を探すときには、まずは派遣会社のホームページや電話で応募・登録をします。そして、派遣会社で面談が行われ、登録内容や希望条件、スキルなどの確認や派遣の就労形態の説明などの説明がされ、登録が完了します。
次に希望条件やスキルに合った派遣先が紹介され、職場見学を経て問題なければ、派遣会社との雇用契約を結び就労開始となります。職場見学ができない派遣先もあります。
派遣会社によっては就業前に研修を実施しています。
紹介予定派遣で正社員や契約社員になるケースも
紹介予定派遣とは、最大で6ヶ月の契約期間の終了後に、派遣先企業と派遣社員の双方の合意によって、派遣先企業の正社員や契約社員となる働き方です。未経験からでも正社員を目指しやすく、ミスマッチを防げるとったメリットがあります。
派遣会社のメリット・デメリット
派遣会社を利用して就業すると、アルバイトやパートよりも時給がよいことがメリットです。
また、派遣社員として働く場合は仕事内容や勤務時間帯、休日、残業の有無などの希望条件にあった仕事の紹介を受けられます。工場の製造スタッフの仕事は、日勤のみや夜勤のみ、シフト制など働く時間帯が様々なことが特徴です。
たとえば、ワークライフバランスを充実させたいのであれば日勤のみの仕事、短期間でガッツリと稼ぎたいのであれば、深夜勤務手当のつく夜勤のある仕事を希望するといったことができます。あるいは、派遣先によっては3ヶ月以内の短期間の勤務で働くことも可能です。
さらに、派遣先の選び方によってはスキルを活かしたり、今よりもスキルアップを図ったりすることが可能です。
一方で契約期間の満了時に更新されるとは限らず、雇用形態が不安定なことや、最大で3年までしか同じ部署で働けないため、原則として長期間にわたって同じ職場で働けないことがデメリットです。
工場の製造スタッフの仕事の探し方3:ハローワーク
工場の製造スタッフの仕事を探すときには、公的機関のハローワークも活用できます。
ハローワークの特徴
ハローワークは国による職業紹介を行う機関で、正式には公共職業安定所と呼ばれます。求職者だけではなく、求人を掲載する企業の側も、無料で利用することが可能です。
ハローワークの主な業務は2つあり、1つは求職者に対する仕事の紹介です。2つ目は雇用保険の窓口で、資格変更の手続きや失業給付などの手続きを行う場所ともなっています。
ハローワークを利用するときの流れ
ハローワークを利用して求職活動を行うときは、まずは住所地を管轄するハローワークで求職の申し込みを行います。自宅のパソコンで仮登録をしてから、14日以内にハローワークに足を運んで求職の申し込みの手続きを行うことも可能です。ハローワークではスタッフによる申し込み内容の確認が行われます。
登録が完了するとハローワークカード(ハローワーク受付票)が発行されるので、ハローワークで求職活動を行うときには持参します。ハローワークカードを提示すれば、全国にあるほかのハローワークを利用することも可能なため、外出先の近くのハローワークを利用することもできます。
ハローワークで仕事を探す際には、窓口で指定された検索機を使用して登録されている求人を検索する方法や、職業相談窓口で相談する方法、貼りだされている求人票をチェックする方法などがあります。自宅のパソコンなどからハローワークインターネットサービスを使って探すことも可能です。
応募したい求人が見つかったら印刷をして、職業相談窓口で伝えます。職員から具体的な仕事内容や雇用条件など求人の詳細や採用状況について説明がありますので、疑問点があれば企業に問い合わせてもらうことも可能です。また、応募条件に資格や実務経験が満たない場合、応募や採用の可能性について職員に交渉してもらうこともできます。応募する場合は職員が企業に連絡を入れ、面接日の調整と紹介状の発行を行います。
また、職業相談窓口で履歴書や職務経歴書の書き方、面接の際の心構えなどのアドバイスを受けることも可能です。
ハローワークの紹介面接に行く際には必ず紹介状を持参します。事前に紹介状と履歴書、職務経歴書を応募先企業へ送るように指示されることもあります。
新卒応援ハローワークやマザーズハローワークもある
ハローワークは転職者に限らず、新卒者でも利用可能であり、各都道府県に1~3箇所、新卒者を対象に就職支援を行う新卒応援ハローワークが設けられています。対象となるのは専修学校や高等専門学校、短期大学、大学、大学院などの学生や卒業した人です。
マザーズハローワークやマザーズコーナーは、子ども連れでも安心して仕事を探せるようにキッズコーナーを設けていたり、チャイルドシートを隣において相談できるよう配慮しているのが特徴です。都道府県ごとに数箇所~10箇所程度設けられています。
マザーズハローワークやマザーズコーナーでは、専属の就職支援ナビゲーターがサポートを行い、子育てと両立しやすい仕事の紹介を行っています。また、地域の保育サービスの情報や子育て支援サービスの情報提供を行うほか、就職準備セミナーといったセミナーを開催しています。
ハローワークのメリット・デメリット
ハローワークは基本的に管轄エリアの求人情報を取り扱っていることから、地域の中小企業の求人に強いことがメリットです。公的機関であり職員によるサポートが受けられるため、製造業の仕事が初めてなど未経験の職種にチャレンジしたい人や、非正規雇用で働いていて正社員の仕事を探す人、ブランクのある人なども転職活動に取り組みやすい面もあります。
ただし、ハローワークは企業側も無料であることから、就労条件や仕事内容、労働環境などの面から、採用が決まりにくい企業や離職者が多い企業が、長期間掲載していることもあります。
とはいえ、長期間掲載している企業がブラック企業とは限らず、生産年齢人口が少ないエリアで応募者が集まりにくいケースや、ミスマッチによって採用が難航しているケースもみられます。
ハローワークのみで仕事を探すと、得られる求人情報が限られることがデメリットといえます。ハローワークでは大企業の求人は少ない傾向があります。
工場の製造スタッフの仕事を探すときのポイント
工場の製造スタッフへの転職活動で、仕事を探すときや面接でのポイントをまとめました。
希望条件の優先順位をつけておく
希望条件をすべて満たす求人がなかなか見つからない場合、転職活動が長期化することが考えられます。働きながら次の職場を探す場合には問題はありませんが、仕事をやめて転職活動をしている場合、ブランクが長くなると不利になります。
そこで、職種や仕事内容、雇用形態、給料、休日、勤務時間、勤務場所、寮の有無などの条件に優先順位をつけて、譲れない条件と妥協できる条件を整理しておきましょう。
優先順位をつけておくことで、応募するかどうかの判断基準が明確になります。
正社員への登用の有無・実績を確認する
安定した雇用形態で働きたい場合、正社員で採用されることが一番です。しかし、パートやアルバイト、契約社員、派遣社員として採用した後に経験や能力に応じて、正社員登用制度によって雇用形態を転換している企業も少なくありません。
パートやアルバイト、契約社員、派遣社員としての募集の場合は、面接時に正社員に登用される可能性について尋ねてみましょう。ただし、正社員登用制度がある場合も、企業によって実際に正社員に転換する人数には違いがあるため、実績についても確認することが大切です。
教育制度について確認する
未経験から製造スタッフの仕事に就く場合は特に、教育制度についての確認が必要です。
教育制度には職場を離れて座学などで学ぶOFF-JTと、上司や先輩が現場での業務を通じて必要な知識や技術を教えていくOJTがあります。OFF-JTとOJTはどちらの方がよいというものではありません。たとえば、会社についての理解を深めるために導入研修をOFF-JTで行い、実際の業務はOJTで覚えていくといった形で組み合わせて実施されることもあります。
一方で人員配置にゆとりがなく、人材教育がままならない状況では仕事を覚えていくのが難しいことが考えられます。未経験からでも無理なくスタートできる体制が整っているか、教育制度について確認しましょう。
また、企業によっては業務に必要な資格や関連する資格の取得をサポートする体制が整っています。
キャリアパスを確認する
製造業の現場では、チームをまとめる班長、あるいはグループリーダー、その上の主任といったポジションがあり、係長や課長、部長になると現場での作業ではなく、デスクワークになるのが一般的です。
入社後のキャリアパスについて、頑張り次第で役職に就くことができるのか面接時に確認しましょう。
入社後はまずは製造ラインで技術の習得に取り組むことが求められます。将来的に役職者に昇進できる可能性があれば、仕事に意欲的に取り組め、将来の賃金のアップにもつながります。
志望動機を明確にしておく
製造業の現場で働くときの志望動機は、ポジティブなものとするのが望ましいです。たとえば、「単純作業でできそうだと思った」という理由よりも、「モノづくりに興味があるから」、「○○を扱っているから」といった理由の方が、意欲が感じられます。
また、「ゆくゆくは班長を目指したい」などキャリアアップを目指していくことを伝えると、安定して意欲的に取り組みたいという想いを伝えられます。
まとめ
工場の製造スタッフの仕事の探し方は紹介した3つの方法のどれがよいとは、一概にはいえません。希望する働き方や雇用形態、スキルにもよります。求人情報サイトや派遣会社、ハローワークを上手に活用して、自分に合った仕事を見つけましょう。
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