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グローバルに活動するペインター/アーティストMHAK(マーク)氏。作品に懸ける思い、“MHAK流”創作手法をご本人にInterview!

1981年、會津若松に生まれ、東京のファッション系専門学校を卒業後、20代後半で“絵描き”として独立したMHAK as MASAHIRO AKUTAGAWAさん(以下MHAK)。

以来、抽象表現にこだわった独自の創作スタイルを追求し、壁画制作をはじめ、グローバル企業のストア外装、国内外の有名企業やストリートブランドとのアートワークなど多彩なジャンルで活躍。精力的に作品を創作し続けてきました。

数々の輝かしい実績から、MHAK(マーク)さんの肩書は「ペインター/アーティスト」以外にも「絵描き」「壁画家」「作家」と様々。その肩書からも作品の多様性や活躍フィールドの広さがうかがえます。そこで今回は、日本が誇る世界的アーティストのMHAKさんに、作品創りに懸ける思いや “MHAK流”ともいえる創作手法、展望などをうかがいました。

記事後半では、MHAKさんが壁画制作時に着用している大川被服製の「MHAKモデル」のワークパンツ製作秘話もご紹介しています。屋外や高所などで作品制作や作業に携わる方、必見です!〈取材日 : 2020年9月3日 取材・執筆 岩城枝美〉

世界でリリースされたadidas Skateboardingとのグローバルカプセルコレクションの一部である「adidas Skateboarding✕MHAKコレクション」

ペインター/アーティスト MHAK as MASAHIRO AKUTAGAWA

【PROFILE】福島県會津若松市出身。adidas、YONEX、THE NORTH FACE、Levi’s®等のグローバル企業やストリートブランドなどに数々のアートワークを提供。2017年にはadidas Skateboardingとのコラボレーションで、MHAKの名を冠したシグニチャーシューズを含む〈カプセルコレクション〉を世界でリリースし、高い評価を得る。日本はもとよりアメリカ、オーストラリア、イタリア、アルゼンチン等でも作品を発表するほか、絵画をインテリアの一部としてとらえた“生活空間との共存”をテーマに個人邸、飲食店、ホテル客室、駅などの多様なシーンで壁画や内装のアートワークに取り組んでいる。反復する曲線で構築されたMHAK独自の“図柄”をベースにした抽象表現が唯一無二の世界観を創出する、今もっともホットなペインター/アーティストである。

オフィシャルホームページ : http://mhak.jp

“内なる何か”が具体的なカタチに形成された20代

平昌オリンピック「スノーボードハーフパイプ日本代表 戸塚優斗選手オリンピックモデル」ⓇYonex Snowboards

── ファッション系の専門学校を経てアパレル企業で数年働いた後、フリーランスのアーティストへ転向したMHAKさん。当時のMHAKさんはどんな青年だったのでしょうか?

〈スケートボード、スノーボードなどのデッキ・グラフィックや、VHSの本編やカバーアートからの影響が作品制作の“おおもと”になっていますが、アーティストへ転向したきっかけは、僕が描いた絵を周りの人が評価してくれたから。それで絵を描く道でやっていこうかな……って思い始めたんです。たぶん、そのときの仲間がいなかったら、きっと僕はこの道に進んでいなかったでしょうね。

フリー転向後はデザイナー家具やインテリアに興味があったことも影響して、次第にインテリアと絵の要素を意識し始めるようになったんです。でも当時はまだ、お金をどうやって稼げばいいかわからなかった頃。アパレル企業に勤めていた頃の伝手をたどってアルバイトをしたり、コラボレーションの仕事をいただいたりしているうち「人に会うことが重要」だと思い始めて、夜遊びを兼ねていろんなところに遊びに行ったり、クラブイベントでライブペイントなどに参加させてもらったりしていたら、自然と同業者の仲間が増えていきました(MHAK)〉

MHAKさんのオフィスでのワンショット

── 20代の頃は、多彩な趣味も楽しんでいたようですね?

〈スケートボード、スノーボード、サーフィンなどのボードカルチャーは特に好きですね。ボードカルチャーは自然を楽しむ趣味でもあるので、そうした環境に身を置くことでアイデアや創作意欲がわきます。何より、あらゆることに対して好奇心旺盛だった当時の僕にとっても、趣味を通して知り合った考え方、感じ方、性別、年齢、職業が異なるたくさんの人との交流を通してインスパイアを受けることが多かったですね(MHAK)〉

── 趣味を通して、様々なジャンルの人と知り合われたんですね?

洋服業界の方々や写真家、映像作家、ミュージシャン、スケーター、サーファー、アーティストetc.……など多彩なジャンルで活躍している方々と交流するなかで、パフォーマンス活動をコミットする機会に恵まれたり、インスパイアを受けることは当時も今も変わりはありません。ありがたいことに、そのとき知り合った方々とは今でもおつきあいが続いていますし、僕の財産ともいえます。振り返ると、そうした毎日のなかで自然とたくさんの影響を受けながら、アーティストを志した僕の“内なる何か”が、次第にカタチづくられていったように感じています(MHAK)〉

28歳のとき、Levi’s®からグローバルプロジェクトのオファーが

── Levi’s®からグローバルプロジェクトのオファーを受けたのはいつ頃ですか?

〈「Levi’s®」の仕事に最初に携わったのは28歳のときでした。普通であれば、僕の作品をLevi’s®さんが評価してくだり、僕を選んでくれたことに気持ちが舞い上がるところですが、その時の自分は予想以上に冷静でした。もちろん嬉しかったのですが、それ以上にこの仕事にどう取り組むべきか……、自分の立ち位置はどうあるべきか……という思いが先行して、作品制作に臨んでいったように記憶しています(MHAK)〉

── クライアントワークに臨む際に意識する立ち位置とは、どのようなものですか?

〈僕がクライアントとコラボするときや、アートワークを提供するときに心がけているポイントはたくさんあります。なかでも大切にしているのは、アーティストとして己が満足するだけの作品を創ることがゴールではなく、僕に仕事を依頼してくれたクライアントの希望に沿い、同時にマーケットに受け入れられる作品を共同で創ること、といえます。〈描きたいものを描いたら終わり〉という独りよがりな仕事の進め方は僕にとって絶対に避けたいことなので、逆にクライアントの希望を叶えるための根拠がなければ、僕はそもそも仕事を受けません(MHAK)〉

The North Face Purple Labelとのコラボコレクション

── 単に描きたいものを描くのではなく、クライアントのニーズを理解し、そのニーズを叶えるための作品を提供するということですね?

〈飲食店やホテルの内装を任された場合、その絵の色、デザイン、全体の印象によって、訪れた人に心地よい時間や感覚を提供できるか、といった効果を考慮しながら絵を描くことも同じです。あるいは、飲料の販促ポスターを制作する場合であれば、そのポスターを見た人に「これを飲んでみたい」と感じさせる視覚上の仕掛けや、購買アクションを起こさせる明確なロジックが求められます。こんな感じでマーケティングの視点や費用対効果をファクターに据えながら、クライアントと僕がともにWinな関係でいられることを心がけています(MHAK)〉

adidasオリジナル フラッグシップストア原宿での個展

やりたいことが100あっても、意図的に50に抑えるさじ加減

── クライアントワークにマーケティングの視点を取り入れることは難しくないですか?

〈何かを自由に創作していいシーンで、自分がやりたいことのボリュウムが100あったとしたら、100以上のレベルで作品を完成させる自信はあります。でも、クライアントワークでのやりっぱなし、創りっぱなしは、クライアントにとっても僕にとっても望ましいことではないと思っています。クライアントやその商品にとって何が最善かを考えたとき、必ずしも100やりきることが正解ではないことも多いので、そんなときは表現ボリュウムの最適ゾーンが70なのか、あるいは50なのかを見極めて調整することも大切。最終的にそのさじ加減を決めるのが僕の視点であり、やり方なんです(MHAK)〉

── 常に現場を意識した考え方が“MHAK流”なんですね?

〈誤解していただきたくない点は、芸術家やアーティストと言われる方々のほとんどが、自分が納得いくもの、自分が描きたいものを自由に描きながら作品制作に情熱を傾け、その積み重ねで独自のスタイルや世界観を確立している点です。僕はそうした方たちを尊敬していますし、そうした手法やスタイルでまったく問題ないと思っています。ただクライアントワークの場合、最上段にあるべきは“僕の主張”ではなく、そのプロダクツを所有するクライアントと同例であるべき。つまり、プロダクツの販促効果やブランドイメージを高めるツールが“僕の作品”であり、そこは自分自身の100%のアートと一線を画すべきだと思っているんです。もちろん、僕独自の作風とクライアントのニーズをどの程度のさじ加減で絡めていくかは正直難しい部分も多いのですが、僕にとっては逆にそれが醍醐味といえるかもしれません(MHAK)〉

日本製フェンダーに国内のグラフィックアーティストがアートを施した限定生産モデル。その第一弾として製作された「MADE IN JAPAN ART GALLERY COLLECTION TELECASTER® MHAK」

クライアントワークでは、自分なりの分析や答えが必要

穏やかな口調ながらもまっすぐ前をみつめ、制作に懸ける思いを語ってくれたMHAKさん

── MHAK流クライアントワークや、創作活動に懸ける思いを知れば知るほど仕事の幅が広がり、世界を舞台に活躍している理由がわかってきました。でも、MHAKさんが制作した広告物や作品がマーケットに受け入れられるか、売り上げに貢献できるかといった指標や分析は、どんな方法で行っているのですか?

〈僕の場合、方向性に迷ったら今回のインタビューの最初にお話しした古くからつきあっているクリエイター、アーティスト、ミュージシャン、アスリートといった身近な仲間たちに評価をしてもらうようにしています。もし仲間たちから「ダサい」と酷評されたら、僕にとってはそれはもう世に出せるものではない(笑)。逆に、自分自身が迷ったときに「いいね」「イケてる」と仲間から評価を得たときは、方向性に自信をもつきっかけにもなる。実際、これまで手がけた作品では仲間から高評価を得たものが多いですし、評価が高かったものほど結果につながっているんです(MHAK)〉

── お話をうかがっていると、MHAKさんは企業の一社員としてマーケット分析をしながら、商品開発もできそうですね。

〈“トレンド”と言ってもその変化は激しく、明文化しにくいフィーリング的な要素が多いのも事実です。そうした意味からも、その皮膚感覚に近いものに自分なりの納得いく答えが見出せない限り、僕は対応することができない。だからこそ〈売れ筋と呼ばれる商品は、なぜ長期にわたって売れるか〉〈ターゲット層が感じるカッコよさとは何か〉〈ターゲット層に人気の高い色、デザイン、素材とはどんなものか〉〈ブランドの魅力をより高める要素とは何か〉〈対価を払い、満足してもらえる価値とは何か〉という視点で、普段からいろいろな“モノ”や“コト”を観察して、自分の皮膚感覚を鍛えるようにしています(MHAK)〉

変幻性と自由度に満ちた抽象的な“MHAK柄”

adidas Skateboardingとのグローバルカプセルコレクションの一部として、スニーカー、S/S T 、L/S T、トラックジャケット、キャップ、ジャージ等が世界でリリース

── アーティストに転向してから約15年。Levi’s®、adidas、YONEX、THE NORTH FACなどのハイブランドからオファーが舞い込み、世界をまたにかけて活動するMHAKさん。そんなMHAKさん独自の曲線で構築された反復する“図柄”を見れば「あっ、MHAKの作品だ」と多くの人に認知されるようになった今日も、その“図柄”にあえて名前をつけていないそう。それはなぜでしょうか。

〈僕はずっと、空間と絵画を共存させる創作スタイルの構築を目指してきましたが、僕が提案しているこの“図柄”は、作品のテイストによって、カラーやデザインを自在に変化できる自由度の高さが最大の特徴です。僕はこの“図柄”を雰囲気として認識してほしいと思っていますし、あくまで僕自身が“心地よい流れ”を描いているので、あえて名前はつけていないんです(MHAK)〉

根底に流れるインテリアの“文脈”

adidas✕MHAKコラボレート作品として、ロゴにMHAK柄があしらわれたadidas Skateboardingとのグローバルカプセルコレクションの一部

── あえて名前をつけない “図柄”を生み出したきっかけは何ですか?

〈専門学校でファッションの勉強をしたことと、デザイナーズ家具が好きだったことも関係していますね。少し抽象的な表現になりますが、僕が描いているこの“図柄”の根底にあるのは、インテリアの“文脈”が大きい。

インテリアの場合、抽象的な “図柄”のほうが飽きにくいメリットがありますし、壁紙や家具の他にファブリック、カーテン、寝具、ラグ、さらに観葉植物の鉢といったグッズにも抽象的な “図柄”のほうがすんなり溶け込みやすいですよね。そうした観点からもこの “図柄”の魅力は、商品やシーンに合わせて色やデザインをアレンジしやすい自由度と、周囲のモノや風景と調和しやすい変幻性にあると思っているんです。そしてこの“文脈”は、室内のインテリア素材に限らず屋外での創作物にも共通しているので、外装の壁画に関しても、街という巨大な空間を心地よく装飾する感覚で、僕は描かせていただいています(MHAK)〉

会津鉄道と湯野上温泉観光協会の全面協力のもと実現したLevis®グローバルプロジェクトの一環〈福島県南会津・湯野上温泉駅〉のペイント。同作品をきっかけに多くのアーティストが手がけた壁画や作品が増え、若者を中心とした観光客が急増ローカル温泉地の復興モデルになっている  Photo Credit ©︎ Rio Yamamoto

世界でひとつのワークパンツ「MHAK限定モデル」

ゆとりある仕上がりの「MHAK限定モデル」のワークパンツには、いくつものこだわりポイントが

── ここからは目先を変えて、大川被服とMHAKさんのコラボレート作品である「MHAKモデル」のワークパンツについてご紹介しましょう。

オーダーをもとに作成したテストパターンは2度、3度におよび、約1年にわたるトライ&エラーを繰り返しながら、現在は量産工程に向けた最終工程の真っただ中にあるそう。ここまでくれば、世界でひとつのワークパンツ「MHAKモデル」の完成が待たれるところですが、最終テストパターンをMHAKさんに半年ほど試用してもらっている今、オリジナル・ユニフォームパンツの製作秘話をポイント別にご紹介していきましょう。

湯野上温泉駅のプラットフォームのペイントを手がけるMHAKさん Photo Credit ©︎ Rio Yamamoto

●こだわり① : もっとも重視したのは、股上のゆとり

〈壁画は身体全体を使って描く一種のスボーツみたいなもの。場所によっては無理な姿勢を取らざるを得ないんです。それと同時に、指先に神経を集中させたりする。そういった体勢のときに股上部分が締めつけられると、思った以上にカラダや気持ちに負荷がかかります。そのため、ストレスフリーで作業に没頭できるよう、“股上のゆとり”は特に重視したポイントでした(MHAK)〉

●こだわり② : 裾に取りつけた開閉式ファスナー

〈脚立や足場の上で強い風にさせされながら作業することも多いので、もし不安定な場所で裾が何かに引っかかってしまって足を取られてしまうと、とても危険です。そうした危険を回避するために、裾を絞れるファスナーを取りつけました。ファスナーは自由に開閉できるので、作業時はファスナーを閉じてスリムタイプに、タウンユースではファスナーを開いたストレートタイプにと自在に使い分けています(MHAK)〉

ファスナーを取りつけた裾部分。ファスナーを閉めることで裾がスリム仕様になり、作業時の安定・安全性を確保

●こだわり③ : 股関節方向とお尻方向に流れる二重ポケット

〈足場の上などで作業しているとき、これまで何度もポケットに入れていた小銭やモノが落下してしまったことがありました。特に最悪なのがスマホです。ポケットにちゃんと入れたつもりなのに、座った状態で作業しているときにポケット内部が押され、スマホが足場下に落下して壊れてしまったこともあったんです。そんな経験からポケット内のモノの落下を防止するため、一般的なパンツによくあるポケットに加えて、お尻方向に流れる二重の深めポケットも取り付け、そのポケットの開閉部分はファスナー仕様にしました(MHAK)〉

二重構造のポケット。後部ポケットにはファスナーを取りつけ、モノの落下を防止

●こだわり④ : 普段履きとユニフォームを両立するブラックカラー

〈完成イメージを思い描いたとき、 “いかにも作業着”というスタイルにはしたくなかったんです。それで、普段履きと作業を両立できるカラー、汚れが目立ちにくいカラー、上着とコーディネートしやすいカラーの3つのポイントから、もっともシンプルなブラックカラーを採用しました(MHAK)〉

●こだわり⑤ : 締めつけず、着脱がラクな開口部

〈ベルト部分の仕様も今回悩んだ点です。お腹の開口部に紐タイプのベルトを取りつけるか、ボタン形式にするかなど、さまざまなパータンを大川被服さんと検討したのですが、紐タイプは作業中に紐がほどけてしまったり、パンツを着脱するたびに紐を結んだりほどいたりする手間がかかったりするので、悩んだ末に、僕の腰まわりにジャストフィットするサイズ感で縫製してもらうというシンプルな方法に落ち着きました(MHAK)〉

世界的アーティストであるにもかわらず、日常のMHAKさんは、作品に懸ける気負いを感じさせない笑顔が似合う好青年でもある

── 現在、ワークパンツ「MHAK限定モデル」は、MHAKさんオリジナルの抽象的な “図柄”やロゴをあしらうなどの最終調整が行われているそう。一日も早い完成が待たれますね。

最終ゴールは、世界で愛されるライセンスフリーの“図柄”になること

Levi’s®のグローバルプロジェクトの一環として、福島県南会津のて秘境温泉街の玄関口である湯野上温泉駅プラットフォームと待合室をペイント Photo Credit ©︎ Rio Yamamoto

── 今回は長時間のInterviewにご協力いただき、ありがとうございました。最後に展望をお聞かせください。

〈お金はないけれど根拠のない自信と野心にあふれていた20代。仕事が軌道に乗ってがむしゃらに前に突き進んだ30代……。思えば、僕はずっと休むことなく突っ走ってきましたが、まだまだやりたいことはたくさんあります。

振り返ると、ペインター/アーティストの道に進むきっかけをつくってくれたのも仲間たちですし、作品を評価してくれて自信をくれたのもその仲間たちでした。仲間たちの評価やアドバイスがあったからこそ、 “MHAK柄”をベースにビッグネームといわれる企業とコラボする素晴らしいチャンスを得ることができたと思っています(MHAK)〉

──これからのさらなる活躍に期待されている方も多いと思いますが、MHAK柄は今後どう変化していくのでしょう?

〈「今後この“MHAK柄”をどのように変化させていくか……、どんなふうに世界を広げていくか……」。その変化は僕自身にとっても楽しみな部分ですし、未知数でもあるのですが、いずれにせよ10年、20年後には“MHAK柄”が、今よりもっと魅力的に変化していてほしいですね。

そして、ゆくゆくは“MHAK柄”がライセンスフリーになり、世界中の生地店やインテリアショップの商品棚に置かれ、世界の人々に愛される商品になっていたら最高だな、って思います。一人の“創作者”である僕にとって、それがゴールであり、夢って言ってもいいですね(MHAK)〉

── 大川被服では職人さん用のバラエティ豊かなワークウエアを取り揃えていますが、今回ご紹介したMHAKさんのようにアーティストやクリエイターとコラボしたオリジナルウエアの製作にも取り組んでいます。興味を抱かれた方は、世界でたったひとつの“限定ユニフォーム”を製作してみてはいかがでしょうか。

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